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youside
それから数分が経ち、身体検査がおわった。
その間私はポロポロと涙を流していたから、きっと目が真っ赤なのだろう。
チーノ様が
｢しっかり水分取らなあかんよ？｣
と言って下さったホットミルクをちびちびと飲む。
…なんだが、スッキリしたような気分だった。
肩の荷が降りたような感じだ。
でも…いつ裏切られるか分からない。
人の言葉を信じ過ぎては行けない。
そうならないようにも気を使わなければとも思った。
｢さて…Aちゃん。腕見せてくれへん？｣
何かの準備を終えたであろう、しんぺい神様とチーノ様がこちらに足を運ぶ。
その手には、何かの薬…？があった。
『…そ…それは……なんですか…？
え、えと……こ……こわい…です……。』
あまり薬にいい思い出がない私。
その得体の知れない物に私は怖かった。
なんとか自分の思いをしんぺい神様達に伝える。
｢んふwちゃんと言ってくれてありがとうね。
これは痛み止めの塗り薬。多少の痛みは軽減されるやろうからちゃんの塗ること。
それとこっちは、体の傷の修復力を向上させる調合薬。これは1日3回飲んでな？｣
しんぺい神様が見せたそれらは、今までに見た害のありそうなものではなかった。
クリーム状の塗り薬は、あまりネバネバしておらず仄かにいい香りがする。
調合薬の方もカプセル錠になっている物だった。
｢よし、練習で前を自分で塗ってみ？｣
と塗り薬を渡された。
それを受け取り、少量のクリームを指で掬う。
それをゆっくりと自分の傷跡に付けてみた。
『いっ……！』
予想以上に来る痛みに耐えられなくなり声を上げてしまう。
｢そんな直接はあかんよ。
まず傷周りを優しく撫で回す感じにしてから、じょじょに傷にやってみ？｣
『は、はい……。』
しんぺい神様が、指をクルクル回すジェスチャーをしながら教えて下さる。
それに合わしたように、何とか塗ってみた。
『…あっ……。』
｢あんまり痛みないやろ？｣
『はい……。ちょっとチクってくるぐらい…。』
｢そそ！その調子や。
また無くなったらあげるから、ちゃんとやっとくんやで？
じゃなきゃお腹くすぐったるでね！｣
と、きっと満面の笑みで言われてるのだろう。
何故かそれが面白くて
『んっ…分かりました…。』
とつい微笑んでしまった。
あぁ。
気を使わなければいけないのに…
そんな物を忘れてこの人達に甘えてしまいそうだ…。
そんな事を思いながらまた塗り薬を手にした。
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CO2(プロフ) - 星が押したりなさすぎて、コメします。文章が読みやすいし、何よりストーリーが私好み過ぎて、、、凄く好きです。良い作品にで会えて嬉しいです！次章も楽しみにしてます。無理なく頑張って下さい！ (2020年7月11日 19時) (
レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - がんばってください。 (2020年7月8日 0時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - とても面白い作品で更新が楽しみです！！健康にも気をつけてください！！コメ失礼しました (2020年6月6日 17時) (レス) id: 6f781d8dfc (このIDを非表示/違反報告)
シラゆ - コメント失礼します。一目惚れしました。言葉で表せないほど好きです。更新頑張ってください！応援してます！コメント失礼しました。 (2020年5月15日 18時) (レス) id: dc5a42bdb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟻之助 | 作成日時：2020年5月13日 12時
