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utside
足早にここを出た僕は、外で待っている深くフードを被った男。
ゾムの元に足を運んだ。
ゾムがこちらに気づくと、馬車から降り僕の元に駆け寄る。
そして、僕の腕の中で眠っている彼女を見つめた。
｢…大先生…。ようやったわ。｣
そう言いながら、彼女を頬を優しく触る彼。
その表情は、フードで上手く読み取れないが今にも泣き出しそうな雰囲気だった。
｢…さっさと帰るで、大先生。荷台に入って休みな。｣
｢そうさせてもらうわ。
はよこの仮面も取りたいし…。つか、これなんでこんなゴム臭いん！？
Aちゃんに抱きついた時、めちゃ嫌な顔されたで！？｣
｢おまっ！？こんな時にも…。
ほんまにクズやないか！見損なったわ大先生！｣
｢ちゃ、ちゃうねんて！
麻酔する時についでに…ね？｣
ゾムは引いた目で僕を見る。
どうしてや！？僕仕事全うしたやろ！？
｢もー…！
荷台入って休んでるんで、着いたらおこしてや！？｣
そう言って、ゾムを残して荷台に入った。
Aちゃんをゆっくり寝かせ、
チーノと兄さんに頼んだこの変な仮面をとる。
｢ほんまに…なんなんこの仮面…嫌がらせか？｣
その仮面は上手く出来ており、本当に人の顔が変えられる。
最初仮面を被った時、自分が自分の顔じゃなくなってる鏡をみて驚いたのを思い出した。
…まぁ、そんなことはどうでもいい。
今はただ、やっと迎えにこれたことに安堵していた。
そして、Aちゃんの横に座って体を休める。
とても長かった。
思い返せば、Aちゃんが孤児院を出て約8年の時が過ぎていた。
あの日から僕らは必死に努力して、4年前に勝利を勝ち取った。
そして3ヶ月ほど前。
グル氏の言葉で、Aちゃんを連れ戻すことに決まったのだ。
だが、我々の情報では他国の貴族の養子だと聞いていた為こんな事になっているとは知りもしなかった。
あぁ、こんな事なら｢もっと戦力を上げてから。｣とか言わずに早く迎えにこればよかったのだ。
そんな憂鬱に浸っていると、外から
｢大先生、出るで。｣
とゾムの声がした。
返事をしずにいると、数分後馬車が動き始める。
僕はAちゃんの綺麗な銀髪を撫でた。
そして、馬車の揺られる感覚に浸って数ヶ月前のことを思い出す。
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CO2(プロフ) - 星が押したりなさすぎて、コメします。文章が読みやすいし、何よりストーリーが私好み過ぎて、、、凄く好きです。良い作品にで会えて嬉しいです！次章も楽しみにしてます。無理なく頑張って下さい！ (2020年7月11日 19時) (
レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - がんばってください。 (2020年7月8日 0時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - とても面白い作品で更新が楽しみです！！健康にも気をつけてください！！コメ失礼しました (2020年6月6日 17時) (レス) id: 6f781d8dfc (このIDを非表示/違反報告)
シラゆ - コメント失礼します。一目惚れしました。言葉で表せないほど好きです。更新頑張ってください！応援してます！コメント失礼しました。 (2020年5月15日 18時) (レス) id: dc5a42bdb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟻之助 | 作成日時：2020年5月13日 12時
