SnowManの無自覚系な水瀬くん。3 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:29,479 hit

. ページ4

この日、SnowManのメンバーと別れ、別仕事に向かった水瀬が珍しく一人、語り出した。

『……今の俺は浮かれてるのかもしれません。

同級生とか同期とかも居なくて、ジャニーズの中で仲良い人は共演させていただいた先輩だけで。

きっと今まで仲間とか、メンバーとかに飢えてたから。

だから、この舞台は俺にとって特別なんです。

生まれて初めてメンバーという存在と作る舞台だから。

…絶対に、何としてでも成し遂げたいんです。』

水瀬の視線を辿ると、テーピングだらけの手が。

『あ、これは怪我予防の為にしてるだけなんでご心配なく(笑)』

移動中も1人、先程の練習風景を動画で確認する。

時折眉を顰める彼はとてもデビューしたてのアイドルとは思えない。

『……俺自身がいい意味でも悪い意味でも、1人に慣れてしまっているんです。

最初の頃に比べれば少しはマシになったと思うんですけど、

全部自分の中だけで考えて答えを出してしまいそうになる。

それを指摘された時は、指示通りに動く。

…あ、こいつ0か100しか無いのかよって思いました？(笑)

ん〜。平和主義者って言ったら良く言い過ぎなんですけど、

他の人の意見聞いたら、″あ、そっか。″って(笑)

変に諦めが良いというか、信用し過ぎるというか。

でも、それがSnowManに入ってから無くなってきてて。

しっかり自分の意見とか思ってることを伝えられるように他のメンバーが支えてくれたんです。

もちろんメンバーもちゃんと聞いてくれて。

一緒に作り上げる、創造するっていうのはこういうことを言うんだなと。

滝沢さんが求めるような存在にはまだ程遠いですけどね(笑)』

″舞台上の総監督″

それが滝沢が望む水瀬の姿。

ただの出演者ではなく、構成や演出までを手がける存在に。

視野の広い彼だからこそ見える何かを探すために。

過去に滝沢は、

「水瀬Aが成長することは、この舞台にとっても大きな変化に繋がる」と語っている。

滝沢の意図が分かっているからこそ、水瀬は時々立ち止まり、周囲を見渡す。

そして、また彼の手に巻かれるテーピングと同じように血の滲むような努力を重ねていく。

次世代を担うジャニーズの1人、水瀬Aの進化は止まらない。