第十四話 回想 ページ16
.
「んん〜！おいひぃっ！」
頬に手を添え、幸せそうに笑う光莉。
そんな彼女が、俺は大好きだった。
･･･実を言うと、俺と光莉には、血のつながりはない。
大雪の中、俺の家の近くにある森の中で、光莉は捨てられていた。
山の中で木こりをしていた父が偶然発見し、拾ってきたのだ。
俺が初めて光莉を見たとき、光莉は雪まみれで、今にも凍えてしまいそうな状態だった。
見た目は、だいたい俺より1、２歳ほど年下に見える。
父に聞いた話によると、近くで物音がしたため近づいて見てみると、木陰から光莉が、こちらを覗くように見ていたらしい。
「血はつながっていなくても、大切な家族だからな」
それが、今は亡き父の口癖だった。
そして、光莉が俺の家へとやってきてから数日、9日ほどたった日だっただろうか。
真夜中のことだった。
のどの渇きで目が覚めた俺は、茶を入れるため、台所へと向かっていた。
重い瞼を擦りながら、一口だけ、お茶を飲む。
一度湯飲みから口を離し、息をついてから、もう一度お茶を飲もうとしたとき。
確か、丁度その瞬間だった。
皆が眠る、居間の方で、ゴトリ、いや、ぐちゃりだったか、その様な音が聞こえた。
当時まだ幼かった俺は、恐怖で体中の力が抜け、ただ、湯飲みを握りしめながら立ちすくんでいた。
.
ラッキーアイテム
鬼
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雷斗(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» そうなんですか？！笑ありがとうございます！私も冨岡さん大好きです！！更新頑張りますね！ (2021年4月10日 16時) (
レス) id: cdf61a855c (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - よもや！よもやだ！この作者は初めてだな！初めまして！ニックネームの通り冨岡と俺！炎柱煉獄杏寿郎が推しなんだ！とても楽しみにしているぞ！これからも心を燃やして頑張ってくれ！っと言っています。 (2021年4月10日 16時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蜜柑 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zlrr/
作成日時：2021年4月3日 19時
