男子高校生の日常 “赤”

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俺らの学校の文化祭は10月後半にある。




今は10月前半。




Aちゃんと出会ったのは9月前半やったなぁ

なんて思い出に浸る。






．






今はみんなで文化祭の準備をしている


俺らのクラスは女子がいないから繊細なのは無理


てことでジュースとなんやそこら辺の業務スーパーで買ったドーナツ








．







「おい、女物のスカートを借りてきたんだが、誰か当日履くか？」








誰かがそんなことを言った





小瀧「わぁ、ウィッグもあるやん！」


藤井「本格的」





「女装セットは4つあんねん」








．







え、なんで？






．






なんでなん？






なんでこんなことになったん？









．







なんで俺は女物の服を着て

みんなの前に立たされてるん？








．






「いやしげ可愛ええ」


「小瀧も見ろよ超可愛い」


「いや、藤井だろ」


「神ちゃんの可愛さも異常や」







俺ら4人は何故か女装させられている。









．






「しげこちゃぁぁんパンツ見せろぉ！」






そう言ってスカーをめくってくる








「うわぁぁぁぁやめろやぁぁぁ」






小瀧「えへ、のんちゃんやでぇ」


「うぉぉぉ！可愛い！」




なんでノリノリやねん小瀧







．






流星はどーでもいーーって顔して


神ちゃんは少し照れてて






なんやこの状況


カオス。








．








「重岡、1回でいいから女の子らしいセリフを言ってくれ」







と言われとあるセリフを吹き込まれる








「は！？嫌や！」




「お願い！」









．






1回だけ言ってくれればもう戻っていいと言われたから








．








「い、いくで」




「おう」







．






「も、もぅ、大ちゃんのことそんないじめんとって！だ、大ちゃんのことそ、そない好きなん？……………う、うちも好っきゃで」









「うわぁぁぁぁぁぁぁ可愛ええやん！」


「可愛すぎや！もうこの際卒業するのは重岡でいい、抱かせてくれ」








．







「やめろやぁ！」







ふと目線を廊下に移すと








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「ひぇ、………………………嘘やん…」








．









．







「Aちゃん………………」

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