男子高校生の日常 “赤”

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2日間とも神ちゃんの家にお邪魔して



あっという間に休日が終わる。



AちゃんとのLINEは今も続いている。








あーありがたやー







．








次の日学校に行くと



『あ、大毅くんおはよう』


「おはようAちゃん」




えぇー正門で会うとか運命？

やばくなーい？








．









それから2人でおしゃべりしながら教室に向かう


俺の教室の方が奥だから


佐藤さんと別れ


俺も教室に向かう






すると






「しげおかぁぁぁぁぁぁぁ」





俺のクラスの男子数人が走ってやってきた





「おぉぉぉなんやなんや」




友達a「お前！佐藤さんと付き合ったんか！？」


「は！？」


友達b「なんださっきの距離感は！」


「い、いやたまたま仲良くなっただけやで」


友達c「ほんまかぁ？？」


「ほんまやほんま」







慌てふためく奴らを押さえつけ教室に入る








小瀧「おーしげーはよー」

藤井「んー」

神山「………人間の散歩？」



俺の後ろで俺にぶら下がり項垂れてる奴らを見て神ちゃんが首を傾げる








「勘違いしてたヤツら」



神山「あーAちゃん？」



「せやせや」









．







こう見るとAちゃんはみんなの人気者なんやなぁって、


やっぱり俺以外にいい感じの男がおるんかな


俺なんか沢山いる男の中の一人よな、







．







「はぁぁぁぁぁぁぁ」


小瀧「幸せ逃げんで」


「いややぁぁ帰ってきて幸せぇぇ」




吐き出した空気を手でかき集めて食べる




藤井「あほや」


「今は1ミリたりとも幸せを逃したくない…」


神山「Aちゃんにぞっこんやな」


「あぁぁぁぁぁ」


小瀧「やから幸せ逃げるって」


「いやだぁぁぁぁぁ」







．







神様、どうか神様、


Aちゃんの好きな人を俺にしてください







．






そんな願いも学校のチャイムの音で

虚しく空回る。






．

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