僕に愛された君の負け

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『うん。』




『いや、』




『うん。』









．









『なんでいんの？』




「え？」








重岡は朝私の家の前にいた。


学校が休みの日


要するに土日はいつもこうやって会いに来る重岡








．







「え、会いに来てんけど」



『いや、え、私昨日怒ったよね？』



「昨日の話やろ？」



『うん？』



「俺に会いたくないってのは昨日の話やん」



『えっと、』



「今日は会いたいかもしれんやん」









．









昨日怒っちゃったから

重岡落ち込んでるかなとか思ったけど




そんなことはないらしい。









．








『重岡らしいね』





って少し微笑みかければ









．









「え、可愛ええ、家入れて」







『いいよ』









．








「え！」




『何もしないって約束してくれるなら』









『家くらいならあげてもいいよ。』









．








すると玄関の前にたってる私目掛けて


飛びついてくる重岡









．









『もう家にあげない。』




「うわぁぁぁごめんっっっ」

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