問題児クラス副担任、参るとしようか。【ナベリウス・カルエゴ】

キミとなら ページ28

使い魔状態となったカルエゴくんに、カムカムさんは網を持ってにじり寄る。

「鳥の丸焼き…」と呟くカムカムさんに、このままでは彼が昼食にされかねないと思い私は2人の間に入り、代金を支払う。



『カムカムさん、お代は私が払いますよ。333円ぴったり…ふむ、入間くんたちどこかに走っていってしまったね。大丈夫かい？カルエゴくん』


カムカム「お代ぴったり、お引き取りしろ」


カルエゴ「くっ！入間！召喚を解除していけ！！」


『とりあえずどこか人の少ないとこに移動しようか。あまりこの姿を見られたくはないだろう？』



一部始終を見終わり騒いでいた生徒達を落ち着く様促し、私達は人気のない中庭に移動する。


丁度ベンチがあるのでそこにカルエゴくんを下ろすと同時に私も腰を下ろし、ふぅっと息を付いた。



『ここら辺でいいかい？キミも災難だったね。まさか使い魔召喚シールを使われるとは』


カルエゴ「くっ…召喚はまだ解けないのか…！」


『私の千里眼で入間くんを探してみよう。
見つけ次第、召喚を解除する様頼んでみるとも』


いざ千里眼を使おうと意識を集中させ始めたそんな時、昼休みの終わりを知らせる鐘が鳴り響く。
そしてそれは、私達にとっては職員会議の始まりを意味するモノでもあった。

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