【名探偵コナン】美しき人形は黒に染まる【ジン / 安室透 / 赤井秀一】

File : 004 - バーボンside ページ6

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ジンの部屋の扉が開き 、現れたのはブロンドの髪の少女 。

誰だ… 組織に潜入してから暫く経つが 、初めて見る顔に戸惑いを隠せない 。

ジンを呼び 、縋り付く様に抱き着く姿はまるで猫の様 。小柄で華奢な彼女には大き過ぎるサイズのTシャツを身に纏い 、肩や細く白い脚が覗く姿に思わず目を奪われた 。
瞬間 、公安警察として組織に潜入している身ではあるが 、俺もただの男なんだと思い知らされる 。

直後ジンが俺たちの視線から隠すかの様に彼女を抱き寄せる光景にも目を疑ったが 、古株のメンバー達にとってはいつもの事なのだろう 。声は聞こえずとも「 またか 」と表情から見て取れた 。

ベルモットが彼女を別室に連れ立った後 、思わず俺は口を開いていた 。


「 あの… 今のは誰なんです？ 」


率直な疑問だった 。公安として組織の内情を少しでも把握しておきたい 、というのは今は言い訳でしかない 。

一瞬だけ見えた彼女の顔 。先程まで眠っていたのであろう 、少し眠そうなグリーンの綺麗な瞳 、ほんのり色付いた頬に 、柔らかそうなピンク色の唇 。愛らしく 、それでいて作り物かの様に美しい彼女に一瞬にして魅了されてしまった 。

そして知らされた衝撃の事実 、彼女のコードネームは“ ベレッタ ” 。

言わずと知れた天才ハッカー 。
ベレッタに破れないシステムは無いと言われながらも 、本当に存在しているのかと言われる 、最早伝説的な存在 。ベレッタが関わったとされている事案が表立って犯罪に繋がったことはないものの 、公安も例外ではなく対策が練られている 。

それが 、そんなベレッタが今目の前にいたあの美しい少女だったなんて…



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