俺のｶﾉｼﾞｮはHiHi Jetsの愛され紅一点！？【IV】 (ページ16)

今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:16,321 hit

匂い【💙】ページ16

ひかるside

いま20時をまわったとこだけど、

舞台の稽古はまだ続きそう。

お腹がすいたひかると涼くんは、

コンビニまでごはんを買いに行った。

ひかる「めっちゃ寒い、、！」

涼「だから言ったでしょ〜？この時間はもう寒いって」

ブツブツ言いながら、歩いて5分ほどのコンビニに入り、

それぞれ好きなものを選んだ。

帰ろうとして、涼くんはすぐにコンビニを出たけど、

わたしは寒くて外に出るのを躊躇う。

ひかる「待って！まじで今日寒すぎ！冬なの！？」

わたしの声に振り返った涼くんは、

しょうがないなぁ〜笑という表情。

涼「ちょっとこっち来て？」

甘やかしてくれるときの涼くんの声だ。

涼くんの方へ近づく。

すると、涼くんは羽織っていたアウターを脱ぎ、

優しくわたしの肩に置いた。

ひかる「あったかい、、」

思わずそう呟くと、

涼くんはわたしの両肩に手を掛け、顔を近づけて言った。

涼「これ着たらあったかいし、

、、俺の匂いでいっぱいになっちゃうね？(ﾎﾞｿｯ)」

ひかる「涼くんの、匂い、、？///」

彼とはこんなに長く一緒にいるのに、

どうして毎日ドキドキさせられっぱなしなんだろう。

だいすきな人の匂いがついたジャケットに包まれる幸せ。

それを分かっていたから、そう言われて素直に嬉しかった。

涼「ほら、みんなのとこ帰ろ？」

涼くんはわたしの手を取って帰り道を歩き始める。

彼の手は思いのほか冷たくて、

我慢して上着を貸してくれたのだと初めて気づいた。

END