おしにおされて２ (ページ47)

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風磨Side

正直なところ、郷里がきょうもっちゃんのことを名前で呼ぶなんて思ってもいなかった。

しかもここまで嬉しそうに、頬も緩んで話してるんだ。

そんなに嬉しいなら、自分の気持ちに素直になりゃいいのに。

風「俺、郷里がそこまできょうもっちゃんと仲良くなると思ってなかった」

『私も…………正直、今でのあのイベントの事は覚えてる』

風「そりゃ最後の客って言われてきょうもっちゃん出てくるとか忘れるわけねぇわ」

『でしょ？本当にビックリしちゃった』

風「まぁ俺としては郷里のその大胆な行動もビックリしたんだけど」

『えっ………それは忘れて欲しいなぁ…』

郷里が自分から連絡先を教えるなんて珍しいし。

『そうそう、菊池くんに聞いてみたいことがあったんだけどいい？』

風「なんだよ」

『いや、男の人ってどういう時に女の人のこと抱きしめるの？？』

風「はぁ？！」

郷里から思ってもない質問がきて叫んでしまった。

風「郷里お前………………恋愛アニメ出たことねぇの？」

『出てるよ！！』

こいつ、出てるのにわかんねぇのかよ…………

てかもしかして…………………

風「それってさ、もしかしてきょうもっちゃんが郷里にやったの？」

『そ、そんなはなしじゃないよー…………』

風「え、ばらした方がいい？樹がいい？ジェシーがいい？」

『ごめんなさい事実です大我くんに抱きしめられました！！！』

郷里がわかりやすすぎて心配になる。

まぁそれだけ心を許してくれてるんだろうけど