おしにおされて２ (ページ43)

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ASide

▽ごうりはこんらんした

ゲームならこうやってテロップが出てるんだろうなって言う状況になっている………………

え、今私って2日間のライブが終わって、スタッフさんに挨拶して、楽屋で着替えてて…………………

それで大我くんが来てくれて……………

えっ、まって？！なんでギュッて抱きしめられてるの？！

『た、大我くん？どうしたの？？』

声をかけると、大我くんはより強く、私のことを抱きしめた。

なにか、嫌なことでもあったのかも知れない。

でも抱きしめられてるっていうことは心地よくて、ずっとこのままなら良いのにって思ってしまうくらい。

でも、このままだといけない。

…………………勘違い、しちゃうから

『大我くん？大丈夫？？』

そうすると、大我くんは私から離れた。

京「Aちゃん、急にごめんね。」

『ううん、大丈夫。なにかあったの？』

京「………………………ないしょ。」

どうやら言いにくい事情みたい。

『……………言いたい時に行ってくれて大丈夫だよ？』

京「ほんと、ごめん。」

『大丈夫だって！それより今日は来てくれてありがとう！』

京「Aちゃん2日間本当にお疲れ様！2日間すごかったし楽しかった……今日は誘ってくれてありがとう」

……………大我くんから感想が聞けて本当に嬉しい。

『ありがとう！！』

大我くんは本当に色んなことを話してくれて、あの曲のここがよかったとか…………全部教えてくれる。

京「アコースティックギターの曲、めっちゃよかった！俺もギターできるから、いつか一緒に弾きたいね！！」

『えっそうなの？！それはいつか一緒にやりたいね！！』

本当に有難くて、嬉しい限り。

コンコン

スタッフ「郷里さん、そろそろ撤収しないといけないんですけど………大丈夫ですか？」

『あ、大丈夫ですよ！！すみません2日間とも………』

スタッフ「いえ！大丈夫ですよ！」

京「そろそろ俺も帰るね。今日はありがとう」

『こちらこそありがとう！またね！』

京「うん、また」

こうして、私の思い出深いファーストライブが幕を閉じた。

でも私には、さっきの大我くんの行動が謎すぎて、どうしていいかわからなかった。