おしにおされて２ (ページ16)

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ASide

菊池くん、樹くん、ジェシーくんとのご飯が終わって自宅についた。

やっぱり、あの密着で樹くんには心配掛けてたんだね……………

申し訳ないなぁ…………………………

……………やっぱりあの頃のことが忘れられないんだ

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私は小さい頃から芸能界で仕事をしていた。

きっかけはただただ、「テレビに出たい」と私が言ったことで家族が「やってみる？」という話になったから。

テレビのドラマにちょっとうつったりするとそれだけでもう嬉しかった。

でも現実はそうじゃなかった。

小学校も中学校でも、裏では「郷里さんってテレビ出てるらしいよ」とか「え、あんな子がでてるの？」って言われてた。

だから高校は、小学校のときとか中学のときの同級生が行かないようなところに行こうと決めた。

でもそんな時にたまたま出演した舞台で「声優やってみない？」と言われた。

中学３年生で将来どうなりたいか、とか考えてたからチャレンジしてみたいと思って二つ返事でやることを決めた。

でも現実はそう甘くはなかった。

たまたま私の親戚が亡くなったらしく、その人がわりと有名な方だったらしい。

………………………かといって、私自身がすごく関わりのあった人でもない。

でも、親戚だってどこからか情報を仕入れた週刊誌の人にしつこくつきまとわれた。

記者「郷里Aさんですよね？」

記者「郷里さん、○○さんがなくなったのって」

記者「郷里さん、これって」

記者「郷里さん、○○さんって」

記者「郷里さん」

ほぼ毎日つきまとわれて、疲れちゃって

私は郷里さんって呼ばれると肩が震えるようになってしまった

そこから、私が震えるって知った

「なら郷里ちゃんなら大丈夫かな？」

『あ、大丈夫だと思う………』

「ならこれからは郷里ちゃんって呼ぶ！」

そして郷里ちゃんというあだ名が浸透した。

そんな高校生の頃にわたしは

男「郷里Aさん、好きです！付き合ってください。」

急に告白されたんだ。