ラブリルブラ Ⅱ (ページ19)

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結局というもののそのままライブは始まり、結果から言うと楽しかった。MCも面白かったし急にXカップとか言い出した時は何言ってんだとか思ったけど、パフォーマンスでSixTONESのライブの世界観に引き込まれて楽しい時間だった。

紬｢ねぇ慎太郎にお辞儀されて笑われたんだけど｣

『あ、そ、そうだったね……』

紬｢いやほんと、ライブ終わってからずっとそんな感じだけど大丈夫なの？｣

『うーん……』

今はライブも終わってそのまま新幹線で帰る道中。
というのもライブで樹と目が合ったんだよね……なんか怒ってるような感じしたし……慎太郎とかきょもくんは気づいてたと思うんだけど帰って樹になんて言われるか考えたらと思うとゾッとする。

紬｢まー大丈夫でしょ｣

『う、うんそう思っとくよ……紬も今日は連れてきてくれてありがとうね』

紬｢いやいや、A居なかったら東雲は会ってくれなかっただろうし｣

『あ、私はしののんと会うために使われたのか……』

紬のブラックな所も垣間見えた、けど。
とりあえず帰ったら樹に内緒でライブ行ってた事なんか言われるのかな、なんて心配になってくる。それは紬と解散してからもずっと気になってた。怒ってない、かな？

薄々気づいていたんだ。
樹も多分見に来るか聞こうとして、でも私が忙しいタイミングと重なって行けない話をした後から誘わなくなってたから。何だか申し訳なさが残ってしまう。家に着いてもずっと考えてしまっていた。

うじうじしても仕方ないからとりあえず片付けよう、そんな時にドアが開いた。

樹｢ただいまー｣

『っ、おかえり！』

樹｢あっまだ起きてた。Aもおかえり｣

『うん、ただいまー』

あれ、そこまで怒ってない？

樹｢……あはは！Aなんて顔してんの！｣

『えっ、だ、だって紬と急にライブ行ってたから』

樹｢あー、さっきそれなら紬から連絡きてたよ。俺が誘ったんでーって。紬は行くって言ってくれてたから誰と来るだろうって慎太郎と話してたんだよね｣

『な、え？あ、そうなの？』

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