ラブリルブラ Ⅱ (ページ12)

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俺がつい零した言葉を聞いてAは直ぐにそう言ってくれた。

『どういう決断をしても結局田中が決めたことだからさ、どういう道に進んだとしても私は応援してる。』

樹「天野……」

『私は田中樹の同級生であり、友人であり、ファンであるっていう立場の人間だけど、どうなってもその肩書きは変わらないし！』

樹「……うん」

『田中は……樹は樹なんだから。なにか言ってきたりするやつが居たら私が味方になる、力になるから、だから自分がどうしたいかだけ考えて』

樹「………………ありがとう。なんかスッキリしたかも。」

『スッキリしたなら何より！あ、そうだそうだ、これ見て欲しいんだよね〜』

そこからは大輝さんもAの実況動画で感想が欲しいからみて、と実況動画を見ていた。
でもAに言われたことが俺にとっては嬉しくて、しかもその時の動画も面白すぎて久しぶりに心の底から笑えた気がした。

『あ、そうそう私大学なったら一人暮らしするんだ〜』

樹「えっ？！」

『いや、学校通うのもそうなんだけど推薦で大学がこの前決まってね！』

樹「あ、そうだったの？！おめでとう！」

『ありがとう！！まぁバイトも始めてたからちょうどバイト先から近いところで一人暮らししようかな〜って……お兄ちゃんも最近一人暮らし初めてそっちで動画撮ったりしてるし』

樹「す、すげぇ……」

『まぁゲームする時遊びに来てよ！』

樹「いくいく！」

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樹「まぁ会う機会は少なかったけど、でも俺の中で色んな変換機にはAが居たわ。」

きょもに言われて思い返したら色濃く、鮮明に残ってることもあるんだなぁなんて考えてしまった。

京「樹とAは運命の出会いって感じがするわ」

樹「え、なになに急に」

京「なんか傍から見てたらそう思ったんだよね〜」

樹「急すぎて怖いんだけど……」

きょものよく分からない発言は置いておいて……でも多分俺はあのころから少しずつAへの恋心が開花しだした瞬間なんだと思う。
Aには言えない、内緒だけども。

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