ラブリルブラ (ページ27)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:40,026 hit

▼ キズアトトキズナページ27

▼ キズアトトキズナ

樹Side

その日朝一番で生放送の仕事で、終わったら昼からは仕事もないから久しぶりにゆっくり出来る日だった。

昼前には家の前までマネージャーに送って貰って、とりあえず昼飯食べるしと思って自分の荷物を家に置いてAの家の扉を開けた。
すると久しぶりに出会う人が目の前にいた。

『あっ、樹おかえり〜』

？「あっ、お邪魔してます樹さん」

樹「あっ綾城！！久しぶりだな！！」

紬「あはは、久しぶりに名字で呼ばれた！お久しぶりですです」

そう、そこには綾城紬がいた。
こいつはやしろちゃんとして最近ゲーム実況者として活動してて、Aと俺にとっては後輩的存在であり可愛げ無い弟、クソガキ的存在だ。
高校が堀越だったらしいから俺からしたらマジの後輩になる………ちょうど入れ違いのタイミングで知らなかったけど。

『てかやしろちゃんって呼んであげなよ！せっかく私がバイト先でやしろというあだ名をつけたのに！！』

紬「うるせぇA」

『は？！そうやって紬はすぐ文句言うな？』

樹「ほんと姉弟みたいだなー」

『ちがう！！』「ちがいます！！」

樹「あーはいはい。そうだ、今から出前頼むけど2人も食べる？」

『紬食べるでしょ〜てか樹よりガリガリだから食べて帰りなさい』

紬「えー……迷惑じゃないっすか？」

樹「紬ならいいよ？」

紬「……………なら、お言葉に甘えてごちそうになります」

Aがバイトしてたのが個人経営の書店で、そんなに大きいお店ではなかったからバイトで来ていた学生が2人だけだったらしい。

あーそういや今日2人で打ち合わせと近況報告するって言ってたな……邪魔したか？
とりあえず出前がきてご飯でも食べ終わったら帰るか。

紬「樹さん、飯奢ってもらった後にこんな事言うのアレなんですけど相談乗ってもらえませんか」

樹「へっ？！あぁいいよ？」

『えー紬、私には相談できないの？』

紬「えーっと」

樹「ほら、男同士にしかできない相談もあるし」

『まぁいいけどさ………』

樹「とりあえず飯頼むぞ？」

俺は2人の要望も聞きつつ、とりあえず出前を頼むことにした。
………………にしても紬の相談ってなんだろう。

▲