ラブリルブラ (ページ21)

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きょものAに送った感想並に俺も伝えたい思いがあったけど、在り来りだよなぁ
なんて考えてたらAが話し始めた。

『樹、気づいたんでしょ？ライオンとかコウモリとかペンギンとかいろいろ』

樹「あーそれはすぐ気づいた」

『あれ、気づく人いるかなーと思ってたから気づいてくれてよかった！』

樹「まぁ自信なかったからAに聞いてみようとは思ってたけど………」

『気づいてくれる方が嬉しいんだよ〜！』

Aも嬉しいのか無邪気な笑みでこちらをみてくる。その笑顔が可愛くて愛しいなぁと思ってたら何だかずっとAが見つめてくる。
なんか顔が近づいてる気がした。

『……………あっ、やっぱり。樹のまつ毛、鼻に着いてたよ』

樹「あ、はい、ありがとう」

…………てっきりキスするのかと思った。
Aとの関係も友達だった頃も含めると人生の半分近くは過ごしている時間があるからこそ、たまにAの行動が読めない時がある。

今のは絶対気になったからだ。
そう思っておくことにした。
でも俺の気持ちは伝えておこうと思った。

樹「A」

『ん？なぁに？』

樹「ピンクレモネード歌ったのってきょものめんばーカラーがピンクだけじゃないよね？」

『…………ばれたか』

樹「付き合い始めた時の頃思い出したわ。」

『なんか元々きょもくんがやってって言ってくれたのもあるから好きそうな歌とか金星のダンス好きって言ってたから似たような系統も探したけどいいの見つけれなくてね』

樹「うん」

『せっかくだしと思っていろいろ思い出してたらなんか樹と付き合い始めた時のこと思い出して…それでその時と似てるなぁと思った歌詞がこれで、それでね？』

Aもなんか考えが纏まってなさそうで、伝えたいことはあるんだろうけど上手く言葉に出来てないんだろう。
俺はそんなAを抱きしめた。

『へっ？樹？』

樹「だーいじょうぶ。ちゃんと言いたいことはわかるから」

『……………ありがとう』

Aの声のトーンもさっきの慌てっぷりよりも落ち着いていた。
それと同時にやはりAの事が改めて好きだと実感した。

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