異世界転生(エマ達が) (ページ36)

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湖のなかで　エマside ページ36

あれ？ノーマンとレイがいる

声が出ない

あ、二人とも気づいてくれた

え、上？

あ、

何か、見える

『成功したね』

由紀乃「うん」

『これで、私は救われる』

『もう一度、私は…』

由紀乃「イザベラのこと？」

『うん』

由紀乃「私は、こんなことをいいこと
だとは思わない、だって
これは貴方の私利私欲のためじゃない」

『確かに私の私利私欲のためかも
しれないでも、私の本当の目的は』

由紀乃「聞きたくない」

由紀乃は走り去る
紗也乃「本当の目的って？」

『聞いてたんですね』

『私の本当の目的は、
エマやノーマンやレイに笑顔を
取り戻させることです
私は、閲覧者ですから、作者さんに
エマ達を笑わせろって、出来ない
でも、この方法なら、
すこしでも、本当の心から笑っている
エマ達がいるんじゃないかなって…』

これってテープレコーダーのやつ…

A、そんなこと言ってたんだ
でも、もとに戻れる確証なんて
なかったし、時間が進むかどうかも
分からないのに…

あ、

由紀乃、イザベラって言ってた

だから、ちゃんと戻る方法もあったし、
時間もたたないって分かってたから…

『わたし、イザベラがこの世界に
来たときに、イザベラを自分のために
利用してたみたいなもんなんだよね
だから、もう、間違わない
自分のためじゃなく、
エマ達の笑顔のために使おうって
笑顔がみれたら、嬉しい
その面では、私利私欲だと思いますけどね』

間違ってた、わたし、間違ってた
謝らなきゃ

二人を見る

ノーマンは凄く難しい顔をしていた

レイは、泣いていた
Aのために作ったブローチを持って

湖のなかで聞こえた、レイと
Aのこえ

謝りたいのに、どうしても、上には
上がれない

レイの涙が、光になって消える
涙さえもAのところには
届かないの？

皆で作ったミサンガが、水のなかで
揺れている

三人がミサンガを見て、涙を流した