異世界転生(エマ達が) (ページ35)

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真実ページ35

？？？「フフっ！」

『由紀乃…』

由紀乃「エマ！その通りだよ！
気づいてくれたんだね！間に合って
良かった！」

『由紀乃、やめて！』

由紀乃「もう、貴方の言うことなんて
聞かない」

ノーマン「え、もしかして」

レイ「この世界に俺たちを
連れてきたのって」

エマ「そんな…」

「「「A？」」」

由紀乃「そうだよ！今まで、あんたらが
一緒に楽しんで来た、Aが、
この世界に連れてきた張本人なんだよ！」

エマ「A、どうして？
Aは、私たちがどんな状況に
いるのか、分かってたよね？」

ノーマン「僕達、Aのこと、
信じてたのに…」

『ち、違う！これは、由紀乃が…』

レイ「A…」

『っ…あ、』

紗也乃「もう、無理よ…」

『私が、そう、で、す』

エマ「っ……！なんで、なんでよぉ…私、
Aのこと、大好きなのに」

ノーマン「もう、いいよ、A」

ノーマン「エマ、行こう？」

エマ「うん…」

ボチャン

ボチャン…

レイ「………あれ、かえしてくれるか」

レイがブローチを指差す

『え…い、いや、だ』

レイ「返して」

『う…あ、』

私は、ブローチをレイに手渡す

レイ「…さよなら」

『レ、レイ！違うの！お願い！信じて！』

レイ「それで信じて、俺は
いや、俺たちはこんな気持ちで
別れることになったんじゃねぇか」

レイ「おれ、お前のこと、エマや
ノーマンと同じような
感じがしたんだけどな。
違ったか。」

『レイっ！』

ボチャン…

その姿が、あの時のイザベラに
重なって見えた

『さすが、実の親子だよ』
　
『……』

『ぐっ、あ、う、うぐ、』

涙が止まらない

紗也乃「………帰るね」

由紀乃「ざまぁ、ないわね」

由紀乃「バイバイ」

由紀乃を恨むわけではない
ただ、全てを知らずに帰ってしまった
エマ達への後悔があるだけだ

こんな悲しいことって、ないよ…