最後の恋 2 Yuzuru.K

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Your side



恥ずかしいけれど



私の気持ちを知らない河井さんには




"好き"







以外をしっかり伝えるしかないから。








「またどこか行きましょうね？」








「そんなん言ってええの？調子乗るで。」






「鍋食べに行くんですよね？」






笑い声混じりにお昼に誘われた



鍋の約束の返事をする。




「よかったわぁ。
あん時綺麗にスルーされてたから、断られんやないかな〜って」







「……いやあの時はとっさに反応出来なかったので
.....すみません」







「謝らんと。約束できただけで十分」





こうやってちゃんと言葉にしてくれる人って




なかなかいないと思う




飾らない気持ちを言葉にしてくれるのは



本当に嬉しい。



今までこんなふうにしてくれる人は




いなかったから




とても恥ずかしくて……嬉しい





「私もそうやって河井さんがひとつひとつ


言葉にしてくれてとってもうれしいです」






いつかきっと



好き

が降り積もって溢れたらもう伝えられずには


いられなくなるかもしれないけど




それまでは


片思い



をじっくり味わいたい。





なんて思うのは贅沢なのかな？






「うん、おれもAちゃんが
しっかり言葉にしてくれんのが、嬉しい」





「一緒ですね」



「一緒やね」

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