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Your side
さっきと違った
自分で発したとは思えない抑揚のない声が出た。
「バカみたいに望みにすがって、
次こそは幸せな恋ができるはず
って夢見ていました。
でも、そんなことはありえないんだ
って教えてくれたのは河井さんです。
だから河井さんにはとても感謝してるんです」
たっぷりと嫌味を混ぜた本音。
本当、感謝しても、し足りないくらいだ。
「こうやって崖から突き落とされたような思いは、
もう二度とごめんです」
好き勝手言われているのに、
河井さんは口を開くことなく、
ただまっすぐに私から
目を逸らさないでいる。
「最後に裏切るなら最初から、
コンプレックスごと好きだなんて期待させるようなこと、言わないで欲しかったです」
静かに、淡々と話す私の言葉に、
河井さんは
「Aちゃん」
と何度目かわからない私の名前を呼ぶ。
もうボロボロなの。
わかったでしょう？
もうお姉ちゃんのところに行って。
「俺と遥香は、ほんまになんもないねん」
何言ってんの？
あれだけ想い合ったふたりを見せつけておいて
なんでもない？
「 お姉ちゃんまで、傷つけるの？」
「Aちゃん、ちゃうねん 」
「違わない！
私は捨てられるのに慣れてるけど、
お姉ちゃんを傷つけるなんて許さないっ！」
力の抜けていた拳をぎゅっと握りしめて、彼の胸を力任せに叩く。
「なんですかそれ！お姉ちゃんは河井さんが好きなんですよ！？
そりゃ私もショックだったけど、
すぐにふたりを祝福なんてできないけど、
必死で受け入れようとして、
あんなに素敵なお姉ちゃんまで
その気にさせておいて裏切るなんて、
どういう神経してるんですか！」
言い募る私の言葉を封じ込めるように、
河井さんは私を力任せに抱きしめて、
自分の胸に押しつけるように腕の中に閉じ込めた。
突然の抱擁に余計にムカついてしまう。
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梨乃(プロフ) - Ayaeさん» 更新遅れてすみませんでした！気になって頂けて嬉しいです（ ; ; ）！これからもよろしくお願いします！！！ (2020年9月11日 14時) (
レス) id: d64356b558 (このIDを非表示/違反報告)
Ayae(プロフ) - 続きがとても気になります！！ (2020年9月2日 21時) (レス) id: 5d1752397c (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - ますみさん» ありがとうございます（ ; ; ）以前も作品を褒めて頂いて、そのお言葉で頑張れています！本当に嬉しいです！！ありがとうございます（ ; ; ） (2020年8月28日 17時) (レス) id: d64356b558 (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 続編おめでとうございます。ほんまにこの作品大好きです。切なくあってキュンキュンしたりそんな作品です。色々なめんでお姉ちゃんとどうしても比べてしまって。続きが楽しみでしょうがないです。 (2020年8月26日 12時) (レス) id: cc9c552fc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リ
| 作成日時：2020年8月26日 12時
