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Your side
「話があるの」
お姉ちゃんの言葉に正直
"今はやめて"
と言いたかった。
でも逃げちゃダメだ。
という思いに駆られて、
笑みを崩さないようにしながら
膝を抱えている腕にぎゅっと
カを込めて、震えを止めようとする。
「どうしたの？」
大丈夫だ、声は震えていない。
ちゃんと笑って目を合わせているのに
お姉ちゃんは悲痛な顔をしている。
やめてよ。
お姉ちゃんが傷ついたような顔をしないでよ。
お姉ちゃんも悩んでいたのかもしれないけど、
私だってすごく傷ついたんだよ？？
お姉ちゃんが幸せそうにしてくれなくちゃ、
余計にみじめなんだってば。
トントン
とドアをノックする音がする。
返事を待たずにドアが開いて、
予想通り河井さんが入ってきた。
ドアを静かに閉め
入口に背を向けて座っていた私の隣じゃなくて、
お姉ちゃんの隣に座る。
ふたりが並んで座っている姿を
目の前に突きつけられて
できることならすぐに逃げ出したい。
「久しぶりやね、Aちゃん」
変わらない口調で、
変わらない笑みを浮かべた河井さん。
そのセリフは、三度目だ。
私の目をしっかりと見つめながらそう言った。
その笑顔にぎゅっと心臓が締めつけられる。
一週間ぶりに見た彼。
パーマの茶色い髪の毛は、
走ってきたからなのか、
仕事終わりで疲れているからなのか、
少し乱れている。
妙に色っぽい。
河井さんの周りだけ、
キラキラ輝いているようにさえ見えてしまう
私の瞳
彼の存在全てが私をひきつけて、
すきだ。
とバカみたいに身体中が叫び始める。
それを隠すように私は必死で笑顔を作ったまま
「そうですね」
と返した。
なんでそんなに普通なの？
あんなところを見られたから、
もう、わかっているだろうって
開き直ってるの？
「A、あのね」
お姉ちゃんが再びそう切り出した瞬間、
突然この状況が我慢できなくなってしまった。
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梨乃(プロフ) - Ayaeさん» 更新遅れてすみませんでした！気になって頂けて嬉しいです（ ; ; ）！これからもよろしくお願いします！！！ (2020年9月11日 14時) (
レス) id: d64356b558 (このIDを非表示/違反報告)
Ayae(プロフ) - 続きがとても気になります！！ (2020年9月2日 21時) (レス) id: 5d1752397c (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - ますみさん» ありがとうございます（ ; ; ）以前も作品を褒めて頂いて、そのお言葉で頑張れています！本当に嬉しいです！！ありがとうございます（ ; ; ） (2020年8月28日 17時) (レス) id: d64356b558 (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 続編おめでとうございます。ほんまにこの作品大好きです。切なくあってキュンキュンしたりそんな作品です。色々なめんでお姉ちゃんとどうしても比べてしまって。続きが楽しみでしょうがないです。 (2020年8月26日 12時) (レス) id: cc9c552fc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リ
| 作成日時：2020年8月26日 12時
