. ページ3
Your side
「それで？
あのボロボロパジャマの後任はどんなやつなわけ？」
手元のショッピングバックを
覗こうとするお姉ちゃんと一緒に
リビングのソファに座る。
「これとこれとこれ。なんだけど
ほんとはね、一着にしようと思ったけど
茜さんが迷っていたやつ全部くれたの。」
ソファに挟まれたテーブルの上に三着の
パジャマを広げると、
「うっわぁ、どれも絶対Aにあうやつ」
と目を輝かせてはしゃいでいる。
「よし、早速お風呂入って、これ着てきて」
なぜだかすっごいテンションの高いお姉ちゃんが
うさ耳のパジャマを私に押し付けた。
「待って、まだ夕方だしご飯食べてない！」
「いいのいいの、早く」
とお姉ちゃんはバスルームに私を押し付けてる。
珍しく強引なお姉ちゃんに押されるように
素直に従うことにした
シャワーを済ませた私は
髪の毛をざっとタオルで拭いて
雑にポニーテールして
まだ水がぽたぽた垂れたり、後れ毛が出て上手くまとめてないけど
気にしないでパジャマに腕を通す。
サラリとした生地が肌にあたって
すっごく気持ちいい。
やっぱり高いものは
高いだけあって品質がいいんだなあって感心した
脱衣所の大きな鏡を前にフードをかぶって
ついている耳を両手で持って
くるりと後ろを向いたり一人でパジャマの可愛さを堪能する。
「……すっごく可愛い」
自分に似合う似合わないは関係ないとして
バスルームからでるなり、
カッシャ とシャッター音。
目の前には携帯を私に向けて構えている
お姉ちゃん。
「お姉ちゃん、なにやってんの？」
当然私の質問をスルーして
「A、ちょっと振り向きざまに笑って？」
なんなの？お姉ちゃん。
私の写メなんて撮ってどうするつもり？
「お姉ちゃん、そんなことより...
今こうなっている理由は？」
「笑ってくれないの……？」
私の言葉を遮ってシュンとうなだれたお姉ちゃん
わたしはウッと詰まってしまう。
お姉ちゃんは普段綺麗なのに、
こういう顔はすっごく可愛い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨乃(プロフ) - Ayaeさん» 更新遅れてすみませんでした！気になって頂けて嬉しいです（ ; ; ）！これからもよろしくお願いします！！！ (2020年9月11日 14時) (
レス) id: d64356b558 (このIDを非表示/違反報告)
Ayae(プロフ) - 続きがとても気になります！！ (2020年9月2日 21時) (レス) id: 5d1752397c (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - ますみさん» ありがとうございます（ ; ; ）以前も作品を褒めて頂いて、そのお言葉で頑張れています！本当に嬉しいです！！ありがとうございます（ ; ; ） (2020年8月28日 17時) (レス) id: d64356b558 (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 続編おめでとうございます。ほんまにこの作品大好きです。切なくあってキュンキュンしたりそんな作品です。色々なめんでお姉ちゃんとどうしても比べてしまって。続きが楽しみでしょうがないです。 (2020年8月26日 12時) (レス) id: cc9c552fc9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リ
| 作成日時：2020年8月26日 12時
