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栂池高原は麓は緩斜面だが､山頂付近は急斜面のゲレンデも多く、訪れる客のレベルは幅広い。
今日は地元の小中学生のスキーヤーの姿も多かった。
お揃いのウェアーには、地元の学校のスキーチームの名前が書かれていた。
まだ背も小さい子もいるが、近隣に住んでいる彼らはとても上手い。
「あの集団、スゲェなぁ」
「地元の小学生みたいだな。めちゃくちゃ上手いけど、さっき人とぶつかりそうになってたからちょっと危ないぞ。光も気をつけろよ」
怖い物知らずなのか、少々無謀な滑り方をする小学生も中にはいるようだ。
「なぁ光、そろそろ馬の背に行くか？ まだ早い？」
光が空を見あげると、上空は快晴だが遙か西方の空がわずかに鉛色に見えた。
典型的な雪雲だ。
「そうだな。そろそろ行った方がいいかも？ あと半時もしたら天候が悪くなってきそうだし、先に滑っときたい」
山の天気は本当に変わりやすい。
「わかった。ならあっちのリフトで上に向かおう」
麓からゴンドラで上がり、そこからさらにペアリフトで上った山頂にあるのが、馬の背ゲレンデ。
まさに馬の背の上を滑るかのように幅の狭い急斜面で、ほぼ直滑降で滑ることになるから、どうしてもスピードが出てしまう。
そのため、かなりのテクニックが要求されるし、もちろん事故も多い場所だった。
薮と光が、二人乗りのリフトに並んで座って上を目指していると、快晴の中でゲレンデが眩しいほどキラキラしていた。
あたり一面は見事な銀世界で、雪面に反射した陽射しは日焼けをするほど強い。
「なんか、すごく綺麗だな。光」
「え？ ……うん」
あんな事がなくても薮の隣だと妙に胸が高鳴るのは、いつものことだ。
「こんだけ晴れてると、本当に気持ちいい」
雪化粧をした林の木々は樹氷のようで、そこから雪の結晶が風に舞う様子はキラキラして魔法みたいに幻想的だった。
「光…」
いきなり隣から伸びてきた手にグローブごと手を握られ、光はギョッとした。
「わ？ 薮っ！ なにすんだ！」
無駄に驚いた身体が、大げさなくらい跳ねてしまう。
「ちょ、おい光！ リアクションデカいんだよ。この高さから落ちたら、確実に足の骨を折るぞ」
確かに薮の言う通りだ。
光は下を見おろしてゾッとする。
なんだよ薮。
リフトの上では逃げ場所もないとわかって、俺をからかっているのか？
「なぁ、聞いてくれよ…光」
「え…？」
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ねね子(プロフ) - しろくまさん» 最初から読み返してもらったなんて嬉しいけど恐縮。ありがとうございます！ 誤字脱字などすでに色々直したい所が山盛りなのに放置してるの恥ずかしい（笑）次回作のオメガ光くん、色々と萌えを練り込みながら楽しんで書けたらなと思ってますo(^-^) (2019年3月18日 23時) (
レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
ねね子(プロフ) - 藍さん» こちらでもありがとうございます。後日談もすごく書きたいのですが、まずはジゴロを終わらせないとですね（汗）でもありがとうございます。藍さんの作品も今読ませてもらいましたよ♪作品、頑張って下さいね(@^▽^@)／ (2019年3月18日 23時) (レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - ねね子さま、完結おめでとうございます。最初から読み返してやはりねね子さまのやぶひか最高…と悶えています。ゆと君も可愛かった…。甘くて苦い、初恋にふさわしい素敵なお話でした。いつもながらありがとうございます。新連載も楽しみにしています(#^.^#) (2019年3月18日 19時) (レス) id: 58687bcc1e (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 初コメ失礼します！まず、完結おめでとうございます。作中ずっとニヤニヤしながら読ませていただきました。（後日談みたいな、続編も見てみたいなんて……）これからも執筆頑張って下さい♪ (2019年3月18日 8時) (レス) id: df207c3009 (このIDを非表示/違反報告)
ねね子(プロフ) - しろくまさん» ありがとうございます(*^▽^*)／ このあとはピッチを上げて、ラストまで突っ走ります。でもそろそろ新しいお話書きたくなってるけど、最後まで頑張りますね（笑 (2019年1月23日 14時) (レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねね子 | 作成日時：2018年11月9日 23時
