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「光は本当は薮のこと、好きなの？」
「ちょっ、ヒカ！ なに馬鹿なこと言ってんだよ、違うって」
「俺がやぶの事を好きだって､前に光にこっそり教えたよね？」
「覚えてるよ。俺、応援するって言っただろう？」
ヒカがパチパチと瞬きをする。
緊張してる時の癖だ。
「そうだったよね。でも俺、やぶにも訊いたんだ。光のこと好きかって？」
「え？」
「なんて言ったと思う」
「……」
そんなの…想像できないよ。
「光と同じ事言ってた。腐れ縁だって。ふふっ」
まぁ、そうだろうな。
俺ららしいよ。でも……。
ここは軽く受け流すところなのに、何故か今、光は自分の中に落胆の感情が大きいことに驚いた。
どうしよう。
俺が薮を好きだって気持ち……知らない間に、どんどん大きくなってるのかな？
そんなの困る。
どうせ叶わないのに。
「そうか…うん。確かに俺ら、腐れ縁だよな。ははっ」
苦笑いでちゃんと、ごまかせてるかな？
「俺ね、今日もこれからメイドのバイトなんだよ。毎日やぶにあえて楽しい」
目がなくなるくらい満面にヒカが笑う。
本当にあどけなくて可愛い。
俺だってそう思うんだから、きっと薮は、もっと可愛いって思ってるんだろうな。
「あ、電話みたい。ヒカ、ちょっと待って…あれ、裕翔からだ」
テーブルの上に置いたスマホが震動し始めた。
光が急いで電話に出ると、裕翔はひどく嗄れた声をしていた。
『光くん、ごめん。あの…』
「どうした？」
『昨夜から風邪ひいたみたいでさ、今すごく熱が高くて……お願いがあるんだよ。今からお水を買って、うちに持ってきてくれないかな？』
裕翔の両親は共働きで、家を空けて出張に行くことも多い。
昼間は裕翔しか家にいないから、看病する者がいないのだろう。
「わかった。適当に食えるもん買って持ってくから待ってろ裕翔」
光があわてて教材をカバンに突っこんで立ちあがる。
「なに？ ゆうと、どうしたの？」
「裕翔がさ、風邪で熱出してんだって」
それをきいて、ヒカは尋常じゃないほど顔色を変えた。
「大丈夫かな？ あいつは昔からよく体調崩して寝込むんだ。親も出張が多いから、結構家で一人になりがちでさ。なぁ、俺も一緒にゆうとの家に行くよ」
「え？ でも、バイトは？」
「あ！ そうだ。どうしよう……」
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ねね子(プロフ) - しろくまさん» 最初から読み返してもらったなんて嬉しいけど恐縮。ありがとうございます！ 誤字脱字などすでに色々直したい所が山盛りなのに放置してるの恥ずかしい（笑）次回作のオメガ光くん、色々と萌えを練り込みながら楽しんで書けたらなと思ってますo(^-^) (2019年3月18日 23時) (
レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
ねね子(プロフ) - 藍さん» こちらでもありがとうございます。後日談もすごく書きたいのですが、まずはジゴロを終わらせないとですね（汗）でもありがとうございます。藍さんの作品も今読ませてもらいましたよ♪作品、頑張って下さいね(@^▽^@)／ (2019年3月18日 23時) (レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - ねね子さま、完結おめでとうございます。最初から読み返してやはりねね子さまのやぶひか最高…と悶えています。ゆと君も可愛かった…。甘くて苦い、初恋にふさわしい素敵なお話でした。いつもながらありがとうございます。新連載も楽しみにしています(#^.^#) (2019年3月18日 19時) (レス) id: 58687bcc1e (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 初コメ失礼します！まず、完結おめでとうございます。作中ずっとニヤニヤしながら読ませていただきました。（後日談みたいな、続編も見てみたいなんて……）これからも執筆頑張って下さい♪ (2019年3月18日 8時) (レス) id: df207c3009 (このIDを非表示/違反報告)
ねね子(プロフ) - しろくまさん» ありがとうございます(*^▽^*)／ このあとはピッチを上げて、ラストまで突っ走ります。でもそろそろ新しいお話書きたくなってるけど、最後まで頑張りますね（笑 (2019年1月23日 14時) (レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねね子 | 作成日時：2018年11月9日 23時
