１ 薮は光に意地悪ばっかり… ページ1
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大学内にある生協が運営するレストランで百円のコーヒーをすすりながら、光はPCをにらんで黙々と課題をやっつけている。
明日の朝が提出期限で、まあなんていうのか、ギリギリの成績でこの大学に入った光は、いつも課題を仕上げるのに必死なわけだ。
「はぁ…マジで終わらないこれ。ヤベぇな」
ここは都内の広大な土地に建つ私立の総合大学で、中高一貫校も隣接している、いわゆるマンモス校。
光は映像学科の二年だが、学業とバイトに日々明け暮れるという、なかなかの苦学生な生活を送っている。
課題に集中していると、急にあたりがざわついて顔をあげた。
周囲の女子が、漏れなく同じ方向を向いたのに気づく。
「あ〜、またかよ」
視線を流すと、そこには、いやみったらしく三人もの美女をぞろぞろ引き連れてレストランに入ってくる薮の姿があった。
実は薮宏太は四菱商事の創始者の直系で、赤坂の広大な土地に建つゴシック様式の豪邸に住んでいる御曹司だ。
薮と光は小学生高学年からの友達だったが、生活環境も性格も似たところがないのに、何故かいつも薮が光にちょっかいを出してくるといった妙な間柄で、今も仲は悪くない。
「よぉ光、おまえまだ課題やってんのか？ 明日の朝までだろう？ 間に合うのかよ」
チラリと視線だけをあげて反論する。
「俺はお金持ちの薮と違って、昨日も一昨日もバイト三昧だったんだよ。時間ないんだからしょうがないだろう」
「ふぅん。まぁ、大学の学費を半分出してるんだから光も大変だよな。いいぜ、俺が手伝ってやるよ」
薮が意気揚々とテーブルに座ると、一緒にいた女の子たちも同じテーブルに座った。
はぁ…。
急にあたりの空気がいい匂いになった。
それにしても、薮が連れてる女の子はいつだって、どの子を見ても可愛くてドキドキしてしまう。
ちょっとうらやましいけれど、でも、今はただただ邪魔なだけなんだよ。
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ねね子(プロフ) - しろくまさん» 最初から読み返してもらったなんて嬉しいけど恐縮。ありがとうございます！ 誤字脱字などすでに色々直したい所が山盛りなのに放置してるの恥ずかしい（笑）次回作のオメガ光くん、色々と萌えを練り込みながら楽しんで書けたらなと思ってますo(^-^) (2019年3月18日 23時) (
レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
ねね子(プロフ) - 藍さん» こちらでもありがとうございます。後日談もすごく書きたいのですが、まずはジゴロを終わらせないとですね（汗）でもありがとうございます。藍さんの作品も今読ませてもらいましたよ♪作品、頑張って下さいね(@^▽^@)／ (2019年3月18日 23時) (レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - ねね子さま、完結おめでとうございます。最初から読み返してやはりねね子さまのやぶひか最高…と悶えています。ゆと君も可愛かった…。甘くて苦い、初恋にふさわしい素敵なお話でした。いつもながらありがとうございます。新連載も楽しみにしています(#^.^#) (2019年3月18日 19時) (レス) id: 58687bcc1e (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 初コメ失礼します！まず、完結おめでとうございます。作中ずっとニヤニヤしながら読ませていただきました。（後日談みたいな、続編も見てみたいなんて……）これからも執筆頑張って下さい♪ (2019年3月18日 8時) (レス) id: df207c3009 (このIDを非表示/違反報告)
ねね子(プロフ) - しろくまさん» ありがとうございます(*^▽^*)／ このあとはピッチを上げて、ラストまで突っ走ります。でもそろそろ新しいお話書きたくなってるけど、最後まで頑張りますね（笑 (2019年1月23日 14時) (レス) id: c981404cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねね子 | 作成日時：2018年11月9日 23時
