あなたとわたし (ページ6)

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翌日喉が乾いて目が覚める。

A「おはよう、起きた？？…昨日はご迷惑をおかけしまして大変申し訳ない！！！」

そう言って寝起きの俺に90度に腰を曲げ謝罪をする昨日出会ったA。

A「私…吐いてた？！」

煉「はははっ！それだけ元気ならもう大丈夫だな！未遂だったぞ！」

安堵の顔をしたAはちょっと待ってねとキッチンへ消えていき、お皿とコップをもって出てきた。

A「昨日のお詫びと言っちゃあれだけど…朝ごはん食べてって？」

椅子に座るよう促されて素直に席に着く。

宇髄はまだグースカ寝ている。

煉「いいのか？」

A「え？折角作ったから食べてもらわないと困るんだけどむしろ…」

煉「うむ！確かに！ではいただく！」

俺が食べている間シャツをアイロンかけていたAにもしかしてと思い声をかける。

煉「もしかして、それは…俺の...」

A「洗面所に脱ぎっぱなしだったからシワになっちゃってたから、余計なお世話だと思いながらつい…。ごめんね？」

この子がなぜ振られてしまったのか、
やはり俺には分からなかった。

食事を終えた頃、大きな欠伸をしながら宇髄が起きてきて口を開いた。

宇「俺のは～？」

A「あー、はいはい！おはよう！席に置いてるから食べて！！」

置いてあったのはA自身のではなく
宇髄のだったと今気づく。

この子はホテル経営か何かをしているのか。

A「杏寿郎…私ホテル経営とかしてないよ？」

クスクス笑いながらいうAが
愛らしくて耳まで赤くなるのに
気付くのに時間はかからなかった。