あなたとわたし (ページ3)

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宇「だから俺あいつやめとけってこの前言ったじゃん。A我慢するとこあっからよ」

A「なんだかんだ好きだったんだよなぁ。あーーー。でもいいの！仕方ないよ、終わったことだし！大将！ハイボール濃いめで！」

煉「もうお酒はやめといたほうが…！」

宇「煉獄、こいつ今日ダメだ。いつもはちゃんとセーブするんだけど今日は歯止め効かねぇ。帰り俺らで送ってくけどいい？」

煉「それは良いが…。まぁ、そうだな。付き合っていた相手に振られたのだから…飲みたくもなるか」

A「ねぇ、天元。これ消して。それとSNSのやり取りも消して。杏寿郎でもいいから。」

そう言ってスマホを差し出してきた。

画面には振られた相手との
幸せそうな瞬間を写真に収めたものが
ズラリと並んでいるフォルダ。

宇「本当に消しちまっていいのか？」

A「残したって仕方ないでしょ」

ハイボールを流し込みながら
少し下を見つめる君が
あまりにも綺麗で見惚れてしまった。

煉「自分で消したほうがいいと思う。」

宇「だな。」

A「消せるのかな…」

煉「一ヶ月程度の付き合いではなかったのだろう。高校生の頃からならもう何年も好き同士だったんだ。時間をかけてでも自分で立ち直るしかない。」

宇「今はきついだろうけどよ、俺らでいいならいつでも話聞くし呑みも付き合うからよ」

A「天元っ…杏寿郎っ…ありがと」

その後もAは黙々と呑んだ。

そして結果、今酔い潰れて
寝てしまっている。

煉「よもや…」

宇「こいつド派手に好きだったんだよ。こいつ振った奴、浮気癖があるで有名だったんだよ。でも好きだからの一点張りで注意も聞かなかった。結果これだよ。…つらいだろうな」

煉「宇髄はAが好きなのか？」

宇「…ド派手な頭だなお前。こいつは放っておけないだけだ。俺は彼女いるからよ！でも安心しろ、俺の彼女ともこいつすげぇ仲良いんだわ」

煉「そうなのか。こんな可愛らしい子を振る男か。みてみたいもんだな…」

俺たちもゆっくりお酒を嗜んだ。