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杏寿郎の言葉に甘えて
店内に足を踏み入れた。

ガラスのショーケースに
可愛いアクセサリーが並ぶ。

A「わぁ…可愛い!…たっか。お給料入ったら買おうかなぁ…」

ぶつぶつ言いながら見た後
杏寿郎の姿を探すとレジに居た。

シルバーのピアス今日もつけてたし、
自分の買ったのかななんて呑気に思いながら
ドアのところで待っていた。

煉「すまない!また待たせた!いいのか?何も買わなくて。」

A「新作出てたんだけど、まだお給料前だし今回は見ただけ!」

煉「そうか」

何故か嬉しそうに笑う杏寿郎。

煉「そろそろご飯にしようか」

A「本当だ!もう13時だね」

2人でその辺のカフェに入り、
軽食と飲み物を頼む。

待っている間、急に杏寿郎が黙った。

A「疲れちゃった?」

煉「あ、いや、これ」

そう言って差し出された
さっきのショップの紙袋。

A「へ?」

煉「さっき見ていただろう。新作のネックレス。君が食い入るように見ていたから。着いてきてもらったお礼だ」

A「え?私に?え?てっきり自分にシルバーアクセサリー買ってたかと…しかもこれ…高かったでしょ…悪いよ…流石に」

煉「いいから受け取ってくれ。俺が持っていても身にはつけられないし、受け取ってもらえないと困る」

A「いいの…?ありがとう!大事にするね!明日からお仕事にもつけていく!」

煉「うむ!そうしてくれ」

そう言って笑う杏寿郎も
受け取った私も顔は真っ赤だった。

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作者名:えぬ | 作成日時:2020年12月5日 18時

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