11 ページ11
杏寿郎の言葉に甘えて
店内に足を踏み入れた。
ガラスのショーケースに
可愛いアクセサリーが並ぶ。
A「わぁ…可愛い!…たっか。お給料入ったら買おうかなぁ…」
ぶつぶつ言いながら見た後
杏寿郎の姿を探すとレジに居た。
シルバーのピアス今日もつけてたし、
自分の買ったのかななんて呑気に思いながら
ドアのところで待っていた。
煉「すまない!また待たせた!いいのか?何も買わなくて。」
A「新作出てたんだけど、まだお給料前だし今回は見ただけ!」
煉「そうか」
何故か嬉しそうに笑う杏寿郎。
煉「そろそろご飯にしようか」
A「本当だ!もう13時だね」
2人でその辺のカフェに入り、
軽食と飲み物を頼む。
待っている間、急に杏寿郎が黙った。
A「疲れちゃった?」
煉「あ、いや、これ」
そう言って差し出された
さっきのショップの紙袋。
A「へ?」
煉「さっき見ていただろう。新作のネックレス。君が食い入るように見ていたから。着いてきてもらったお礼だ」
A「え?私に?え?てっきり自分にシルバーアクセサリー買ってたかと…しかもこれ…高かったでしょ…悪いよ…流石に」
煉「いいから受け取ってくれ。俺が持っていても身にはつけられないし、受け取ってもらえないと困る」
A「いいの…?ありがとう!大事にするね!明日からお仕事にもつけていく!」
煉「うむ!そうしてくれ」
そう言って笑う杏寿郎も
受け取った私も顔は真っ赤だった。
19人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えぬ | 作成日時:2020年12月5日 18時