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「やめてください…」
はっと我に返る
俺の胸を必死に押している彼女
腕を離すと
彼女の温もりが離れていった
「ありがとうございました…もう、大丈夫ですから」
震える声がそう呟く
「ごめん」
そう言う俺の声も震えてたかもしれない
気まずい空気に耐えられなくて立ち上がって足早に玄関に向かう
結局彼女は玄関まで付いて来てくれた
「じゃ…」
そう言うと最後は微笑んで手を振ってくれた
逃げる様に彼女のマンションを出る
部屋の方を見上げるけど
もちろんそこには俺が望むような事はない
俺がそうしたのに
どうしても
泣きそうな顔も切ない顔も忘れられない
ファンだと伝えてくれた彼女に
俺がした事は間違いだった?
色々な事が頭の中を巡る
いつもなら健に相談でもしていただろうか
これを聞いたら
あいつは何て言うだろう
(あの笑顔、もっと。ね…)
唐突に思い出されるメロディと歌詞
それが奇しくも失恋の歌だということは
なるべく考えない様にした
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テツ子(プロフ) - にゃんころ餅さん» いえいえ(^-^)v頑張って下さい! (2015年12月26日 22時) (携帯から) (レス) id: c70ac8ca67 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - テツ子さん» ありがとうございます〜( i _ i )がんばります! (2015年12月26日 22時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
テツ子(プロフ) - にゃんころ餅さん» 力になれて良かったです(^-^)v続編できたら絶対読みにいきます! (2015年12月26日 21時) (携帯から) (レス) id: c70ac8ca67 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - 向日葵さん» わー!ありがとうございます!続編書く方向でがんばってみますね^ ^ (2015年12月26日 21時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - テツ子さん» な、なるほど!参考になりました。続編書こうかな…(笑) (2015年12月26日 21時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんころ餅 | 作成日時:2015年11月23日 0時