キ ミ ノ カ ケ ラ

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「おはよう、剛くん」




「はよ」




楽屋に通されるとすでに岡田がいた


何をしてたのかびしょ濡れで


タンクトップに短いジャージを着てた




「何してたんだよ」




「ベランダで筋トレしててん、そしたら雨降ってきた」




「は？雨降ってきてからも筋トレしてたってこと？」




「気づかへんかったんやもん」




(こいつ頭の中まで筋肉なんじゃね)




「着替えろよ。風邪引くぞ」




「着替え持ってへん」




「衣装でいいだろ。……もしかしてお前その格好で筋トレして、その格好で来たの？」




岡田は、なにか？みたいな顔してるけど


お前仮にもアイドルだろって言いたくなる


ため息をついてマネージャーに着替えを頼むよう言ったら


マネージャーの元に行くために楽屋を出て行った


ここはソファが無いのでイスに座ってスマホをいじる


音楽を聞こうかななんて思ってたら


見慣れないアドレスからメールがきてた



(誰だ？)



アプリを起動させる


すると件名に『お礼』と書いてあった


ふと、思い浮かんだ彼女


すぐにメールを開いた

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