◯ ページ47
銃声が聞こえて、一番早い俺がダクトを通り、銃声の聞こえた部屋へと向かった。
そこは間違いなくAの部屋で、見えた瞬間血の気が引いた。
「A!!!」
扉を勢い良く開けると、そこには血濡れのメイドと、それを抱きしめるAの姿
「…ぞむ…わ、私っ守れなかった…っ
この子は、何も悪くないのに…私が、私がこの子を殺したんだ…
この子は、助けを求めてたのに、なんで、なんで」
ボロボロと涙を流すA、どれだけの年月を生きても、彼女はまだ子供だ。
仲の良かった友達が、いきなりいなくなれば、泣きたくもなる。
それからコネシマやチーノも来て、チーノの知り合いだったのか、チーノもメイドの前で涙を流した。
チーノとAを別の部屋に移動させて、メイドの死体は医療班に任せる。
「A、辛いと思うけど、何があったんか話してくれるか」
「…うん」
ぽつぽつと話してくれた内容に、隣で聞いていたチーノは苦しそうに顔をしかめていた。
「チーノ君に…伝えてって」
「俺に…?」
目元が赤くなった二人は、目を擦る。
「幸せになってねって」
Aがそう伝えたら、チーノは収まった涙がまた溢れ出す。
「はは…なんでやろ…止まれへん…!
Aさん…ありがとう、ミトちゃんと仲良うなってくれて…俺っなんもできんくて…!」
力なく笑いながら涙を流すまさチーノの頭を、雑に撫でる。
「誰のせいでも無いわ、あの国が王女さんを殺した。
お前らの敵は、α国や、自分を恨んで憎んでる暇があるんやったら
王女さんの仇討つために鍛錬に励み!!」
二人の背中をドンっと力強く叩けば、二人は涙をぬぐって覚悟したような表情で
「はいっ!!」
と返事をした。
うちの可愛い後輩と、俺の親友を泣かせた罪は重いぞ
覚悟しときや、α国
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 452人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
#私があめです(プロフ) - 夢主ちゃんに感情移入しちゃって胸が苦しい……更新応援してます！ (2020年8月21日 23時) (
レス) id: ab2c2384be (このIDを非表示/違反報告)
すいれん - そっかぁ...忘れられちゃってるのかぁ...あれ？目から塩水が... (2020年8月1日 23時) (レス) id: 94909bedb8 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - ・ちょこみんとさん» 神だなんて、ソコまで評価していただいてとても嬉しいです。この作品がもっと好きになれるよう、私も頑張って文才を絞り出しますので、よろしくおねがいします！更新がんばります！応援ありがとう御座います！！それでは！ (2020年7月30日 14時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
・ちょこみんと - 今更この神作品を見つけて一気見させて頂きました。第一章は感動で目から塩水が溢れ出ました。第二章はとてもホワホワしながら読ませて頂いています！神作を作り出してくれてありがとうございます！大好きです！これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年7月30日 13時) (レス) id: c2be3e9c79 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - あーる@さん» 大好きなんて…！ありがとう御座います！！めっちゃ嬉しいです！！さらっと読まれてる…！！お主やりおるな…！！これからもがんばります！！ (2020年7月26日 17時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥生夏 | 作成日時：2020年7月23日 14時
