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「あ…」
「ん？どうしたチーノ」
訓練場にて、休憩時間にスポーツドリンクを飲んでいたチーノは声を上げる。
それにコネシマが反応した。
「いえ…思い出したんです。」
「何をや？」
懐かしそうに微笑むチーノに、コネシマは問うた。
「…ちっちゃい頃、唯一本音を出せた子です。
賢くて、美人で、運動もできて、それで」
俺の初恋の相手
なんて言えば、からかわれる。
チーノは言葉を濁した。
「そんな子です」
笑うチーノに、コネシマはニヤリと悪い笑みを浮かべる。
「なんやぁ？それで？おお？」
「なんでもないですって!!」
あの子は元気だろうか
「チーノ君!!」
花が咲くように笑うあの子を思い出して、からかおうとする先輩になんでもないと返す。
そんな事をしている中
女性寮の方から、銃声が聞こえたのだった。
「行くぞチーノ!!」
「わかっとる!!」
ミトちゃんも、この国に来ればいい。
きっと気にいるから、優しくて暖かいんや
内通者の俺でも許してくれてん
仲間に迎え入れてくれてんで
だから…
そんなことせんでも、良かってんで
「…ミト…ちゃん…?」
泣きじゃくるAさんの腕の中で、頭から血を流す、俺の初恋の子
その表情は、とても、悲しそうな微笑みだった。
なんで気づかなかったんや
メイクも、髪をおろした姿も、容易に想像ついたはずやのに
あのとき、俺にハンカチをくれたとき気づいてたら
ミトちゃん死なへんで済んだんかな
「ごめんな…!ごめんなｯ…!」
彼女の手を握りしめて、ひたすら謝った。
ミトちゃんの苦しみを知ってたのは、俺だけやったのに
内通者の死体を前に、泣きじゃくる俺とAさんをみて絶句する先輩達
また疑いをかけられるかもしれない
でも、今だけは、嘘をつけなかった。
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#私があめです(プロフ) - 夢主ちゃんに感情移入しちゃって胸が苦しい……更新応援してます！ (2020年8月21日 23時) (
レス) id: ab2c2384be (このIDを非表示/違反報告)
すいれん - そっかぁ...忘れられちゃってるのかぁ...あれ？目から塩水が... (2020年8月1日 23時) (レス) id: 94909bedb8 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - ・ちょこみんとさん» 神だなんて、ソコまで評価していただいてとても嬉しいです。この作品がもっと好きになれるよう、私も頑張って文才を絞り出しますので、よろしくおねがいします！更新がんばります！応援ありがとう御座います！！それでは！ (2020年7月30日 14時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
・ちょこみんと - 今更この神作品を見つけて一気見させて頂きました。第一章は感動で目から塩水が溢れ出ました。第二章はとてもホワホワしながら読ませて頂いています！神作を作り出してくれてありがとうございます！大好きです！これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年7月30日 13時) (レス) id: c2be3e9c79 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - あーる@さん» 大好きなんて…！ありがとう御座います！！めっちゃ嬉しいです！！さらっと読まれてる…！！お主やりおるな…！！これからもがんばります！！ (2020年7月26日 17時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生夏 | 作成日時：2020年7月23日 14時
