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紫の子は、本当に仲間が好きなのね。
入った頃だってそう、水色の子の後を追っかけていた。
たまに意地悪なことを言うけれど、それは多分あの子なりの接し方なのね
私はゾムの隣を歩いて、オレンジの子のもとへと向かった。
オレンジの子は、部屋に来た途端頭を下げてくる。
「ありがとうございます!貴方が居なければ、もしかしたら俺はここに居なかったかもしれない、ほんまにありがとうございます。」
私はよくわからなかった。
彼に感謝されることなどほんの僅かしかしていない。
記憶に残るものなんてないはず、たかが書類の落とし物を届けたり来ただけなのに、なぜこんなにも頭を下げられるのか、私にはわからなかった。
「…私、何かしたかな」
「あ、あの僕の日記をグルッペンさんの机に置いたのって」
「私だね」
二人してはてなを浮かべる私とオレンジの子、ゾムが何かを察したのか、私とオレンジの子の肩を優しく叩いた。
「A、チーノの日記、何でおいたん」
「この子が旅行に出かけて、みんなが寂しそうにしてたからよ」
その時のことを思い出しながら言うと、オレンジの子は困惑したような顔になる。
「りょ、旅行?」
「居なかった時あったじゃない。
次の日帰ってきて泣いて喜んでいたけれど」
私の言葉にオレンジの子も何かを察したように顔を両手で覆い、しゃがみこんだ。
「はぁぁえぇぇ…なに、無意識下で俺の事助けてくれたの?
意味わからんくらいいい子やん」
今度麺つゆ仕掛けようと思ってたのに…と項垂れるオレンジの子、私にもおつゆを飲まそうとしてた見たい。
「…あの子達には、もうおつゆは入れちゃ駄目よ。
今度は私お茶こぼさせられないもの」
しゃがみ込むオレンジの子の前に屈んで言うと、この子は、ハッとしたように私を見る。
何かな、やっぱり失敗した事を怒っているのかしら
でもあの子達にいたずらは駄目よ
「それも…貴方が、失敗させてくれたんですね…
っ…貴方には助けられてばかりだ。
俺、アレから調べたんです
着物着た子供の幽霊、幽霊じゃなくて、神様なんですよね」
「…?座敷童子が…?」
「はい、和国では倉神様とかって呼ばれてて、貴方が居る家には、幸福が訪れると書いてありました。
…貴方は神様じゃなくなったけど、恩を仇で返すような真似はしないので
俺は貴方の味方ですから」
違和感ある笑顔はなくなって、綺麗に笑うこの子
…ゾムと言いチーノ君と言い、可愛い子が多いわね、ここは
だから、守りたくなるのよ
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#私があめです(プロフ) - 夢主ちゃんに感情移入しちゃって胸が苦しい……更新応援してます！ (2020年8月21日 23時) (
レス) id: ab2c2384be (このIDを非表示/違反報告)
すいれん - そっかぁ...忘れられちゃってるのかぁ...あれ？目から塩水が... (2020年8月1日 23時) (レス) id: 94909bedb8 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - ・ちょこみんとさん» 神だなんて、ソコまで評価していただいてとても嬉しいです。この作品がもっと好きになれるよう、私も頑張って文才を絞り出しますので、よろしくおねがいします！更新がんばります！応援ありがとう御座います！！それでは！ (2020年7月30日 14時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
・ちょこみんと - 今更この神作品を見つけて一気見させて頂きました。第一章は感動で目から塩水が溢れ出ました。第二章はとてもホワホワしながら読ませて頂いています！神作を作り出してくれてありがとうございます！大好きです！これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年7月30日 13時) (レス) id: c2be3e9c79 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - あーる@さん» 大好きなんて…！ありがとう御座います！！めっちゃ嬉しいです！！さらっと読まれてる…！！お主やりおるな…！！これからもがんばります！！ (2020年7月26日 17時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生夏 | 作成日時：2020年7月23日 14時
