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何かを思い出すように目を細める。
人間の贋物？人の道を外れた？
俺が何もわからず戸惑っていると、ずっと黙っていた彼女が口を開いた。
「私達は子供にしか見えない子供だった。
子供の頃から成長さえしない、そんな生き物
私の足が早い理由も、異質なのも、全てそれが原因」
意味がわからない、子供にしか見えない子供で、老いることない子供だった。
だが目の前にいるのは大人の本人達、信じられるはずがない
「私はここにずっと居た。
貴方が来る前から、ずっと私は貴方達の側にいた。
…気付かれなかったけれど、私は貴方達を守りたかった。」
初めて人間らしく悲しそうな顔を見せた少女に、ショッピは片手で頭を抑えた
徐々にずり落ちるヘルメットを気に着くことなく、目を見開いて何かを考えた
一時期連続で捕まった観光客
捕まった理由はおかしな点ばかり
観光客はみんな口を揃えて言っていた
《子供がこっちを見てる》
全ての辻褄が合った。
ガランっとヘルメットが落ちる
「ゾムさんと、チーノが言うてた…思い出した。
なんで、忘れてた…?」
こんなに印象的な事件、忘れる筈ないのに
「人間は大抵、私達の事を忘れる。
どれだけ大切な約束をかわそうともね」
必然的なことなのだと彼女は言った。
なぜこの城を、この軍を守りたいのかはわからない。
でも、この軍の誰かと、約束を交わしたのだろう。
大切で大切で、守りたかった約束を
それなのに
「アンタ達は、可哀相や」
俺等を守りたがるのは、きっと大人に汚されなかったからだろう
「…同情されるのは慣れないわ」
「ショッピ君、俺等はチャンスを貰ったんや。
今度は、いっぱいかまってもらえるんや」
やから、可哀相やないで
そんなに強くちゃ、叶わないやないですか
なんでそんなに純粋なんですか
眼の前で並んで笑う二人に、俺は目を細める。
眩しく見えた訳じゃない
ただ目を覆いたくなるくらい、心が綺麗だっただけ
まるで幼女みたいに
「名前…A言いましたっけ
俺はアンタの手伝いとかはせんけど、応援はしときますわ。
ゾムさん、明日は連れてこないでくださいね」
俺は二人の横を通って、来た道を戻る。
少し廊下を歩くとバルコニーに入る、煙草に火をつけると、脳が静まっていく。
二人の話を聞いて、俺は思い出した
秘さずに話せば、思い出してくれるかもしれないのに
しないのは、乙女の性だろうか
「幼女は夢見るのが普通やもんね」
その夢が叶いますように
流れ星が見えた
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#私があめです(プロフ) - 夢主ちゃんに感情移入しちゃって胸が苦しい……更新応援してます！ (2020年8月21日 23時) (
レス) id: ab2c2384be (このIDを非表示/違反報告)
すいれん - そっかぁ...忘れられちゃってるのかぁ...あれ？目から塩水が... (2020年8月1日 23時) (レス) id: 94909bedb8 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - ・ちょこみんとさん» 神だなんて、ソコまで評価していただいてとても嬉しいです。この作品がもっと好きになれるよう、私も頑張って文才を絞り出しますので、よろしくおねがいします！更新がんばります！応援ありがとう御座います！！それでは！ (2020年7月30日 14時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
・ちょこみんと - 今更この神作品を見つけて一気見させて頂きました。第一章は感動で目から塩水が溢れ出ました。第二章はとてもホワホワしながら読ませて頂いています！神作を作り出してくれてありがとうございます！大好きです！これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年7月30日 13時) (レス) id: c2be3e9c79 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - あーる@さん» 大好きなんて…！ありがとう御座います！！めっちゃ嬉しいです！！さらっと読まれてる…！！お主やりおるな…！！これからもがんばります！！ (2020年7月26日 17時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生夏 | 作成日時：2020年7月23日 14時
