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最近、緑の子は遠慮というものがなくなった。
私が居れば突進してきて、居なければ探す。
本来私は子供と遊ぶのに、何故大人である緑の子は私が見えるのか
不思議で仕方がない。
「なー名前なんて言うん?俺ゾム!!」
…精神年齢が子供なのかな
屈託のない笑顔で私に聞いてくる緑の子
私には名前は無い。
あると言えばあるけれど、多すぎる。
あの子達につけてもらった名前でいいかな
「…A」
「!!初めて声聞いた!!Aかぁ!!よろしくな!!」
元気な声で緑の子は言う。
私からすれば、緑の子も、あの子達も、全員が赤子似過ぎない。
子供の時だけは、一緒に遊べるけれど
大人になれば忘れてしまう。
どれだけ大切な時間でさえ
私の目線の先には、黒いあの子と赤いあの子がいる。
何をしているかわからないけれど、見守るのが私の仕事
私がこの城にいる限り、この城は絶対護られるから、安心して過ごすといいわ
「Aって、グルッペン達のこと好きなん?」
不意に聞かれ、返事に迷う
「…好き、貴方もあの子達の仲間はみんな好き
だから、私が守ってあげるから
安心して楽しむといいわ」
私は笑う。
この子達が安心して暮らせるなら、それでいいから
でも、この子達は優しいから
「なら、Aも一緒に楽しもうや!!
俺強いから、Aの事は俺が守ったる!!
どや?」
ええ考えやろ、と笑うこの子に、私はなんて返せばいい?
私は、忘れられる存在なのに
…私は皆には見えない
抹茶のリボンを触る。
このリボンは抹茶のあの子が私にくれた物、赤い子と黒い子と一緒に選んでくれた。
でももう、忘れてる。
「…これを貸してあげるわ」
私はリボンを解いて、緑の子の腕に巻いた。
これを見て、あの子達が思い出さないなら、私は諦めよう。
元々、思い出せるような事じゃないけど
あの子達ならって、思ってしまう。
「じゃあ、またねゾム」
ゾムはぽかんとして困惑したまま小さく手を振ってくれた。
私がまたねと言ったことに安心を覚えたのか、笑顔でまたなと返してくれた。
…あの子達は、覚えてるかな
少女の目から、雫が落ちた。
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#私があめです(プロフ) - 夢主ちゃんに感情移入しちゃって胸が苦しい……更新応援してます！ (2020年8月21日 23時) (
レス) id: ab2c2384be (このIDを非表示/違反報告)
すいれん - そっかぁ...忘れられちゃってるのかぁ...あれ？目から塩水が... (2020年8月1日 23時) (レス) id: 94909bedb8 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - ・ちょこみんとさん» 神だなんて、ソコまで評価していただいてとても嬉しいです。この作品がもっと好きになれるよう、私も頑張って文才を絞り出しますので、よろしくおねがいします！更新がんばります！応援ありがとう御座います！！それでは！ (2020年7月30日 14時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
・ちょこみんと - 今更この神作品を見つけて一気見させて頂きました。第一章は感動で目から塩水が溢れ出ました。第二章はとてもホワホワしながら読ませて頂いています！神作を作り出してくれてありがとうございます！大好きです！これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年7月30日 13時) (レス) id: c2be3e9c79 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - あーる@さん» 大好きなんて…！ありがとう御座います！！めっちゃ嬉しいです！！さらっと読まれてる…！！お主やりおるな…！！これからもがんばります！！ (2020年7月26日 17時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生夏 | 作成日時：2020年7月23日 14時
