この少女、ドMにつき【wrwrd】3rd

キュウジュウナナ ページ8

楽しい楽しいお昼が終わり、私は保健室では無く、自分のクラスへと足を運んだ。
イジメとかそういう心配は無い。
あの娘が私をイジメるようになったのは、私がそう促したから

だから煽る行動さえやめてしまえば、向こうも楽になるかな、なんて

私はあの娘に酷いことをした。
彼女は嫌がってたのに、私に助けを呼ばさせようとしていたのに
私は結局あの娘を利用したまま

教室の扉をガラッと開けると教室中の視線が私に突き刺さる。
授業が始まってすぐだから全員が揃っていた。
私は堂々と歩いて、自分の席へ座った。

皆の反応は様々で、驚いている人も居れば、喜ぶ人もいる。

あの娘はチラッとこちらを見ただけで、平然としていた。
仲良くなりたいと言うのは都合が良すぎるだろうか

そんな事を考えながら先生の話を聞いた。
文化祭の話、出店は何にするか、と

「後、Aが努力系シンデレラの台本作ってきてくれたから
感謝しろよ」

散々イジメを黙認して来たこの教師、私この教師には媚も煽りもしていないのに助けなかった。
まあどうでも良いって事かな
怒りとか沸かないけど…自分からいじめられに行ったしね
でも、こいつをチーノ君とショッピ君の担任にはしたくねえなって思う。
あー久々にチーノ君に会いたい…

委員会だっけ…生徒会入っててもやらないといけないもんね…

……そうだ









生徒会入ろう…!

生徒会長も入れって言ってくれとるし、断る理由ないよね…
生徒会ってだけでイジメとかされなさそうだし

あれ、ショッピ君達何を危惧してたんやろ…

私がいじめられること…?

うん…今いじめられても安心かも知れない…

だって私今、美少女やし!
行けるでこれは!!

可愛い後輩といい同級生とお兄ちゃんと従兄弟がおる!!

入るしかない!!!

クラスメイトの案が飛び交う中、Aは一人決意を固めたのだった。



「じゃあ出店はコスプレ喫茶、決まりだな」

考えているうち私を置いて決まった店
先生が興味なさげに告げた。
黒板に白いチョークで雑に書かれた 汚い文字をまるで囲う。
周りの男子や女子は、私に何を着せようかで議論している。
その議論に参加していないのは時屋さん含め6人の女子と話に参加できない大人し目の男子数人

「やっぱナースやろ!」

「いやチャイナやって!」

「えー絶対猫耳メイド!」

「いやいやいやロリータでしょ!」

当事者である私を囲って話すとはなかなか度胸あるねうちのクラス

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