視えてます。【wrwrd】

じゅうはちわ ページ19

翌日、私は昨日あの後ゾムさんにおすすめのゲームを3つほど教えてもらい、見事にそれにハマって寝不足である。
朝のバスではそのことをゾムさんに言うと嬉しそうにフレンドギフトを贈ってくるのでめっちゃ撫でた。

でも撫ですぎたらしく昨日以上に顔を赤くさせてもうやめて…とか細い声で言われた。
やっぱり寝不足だとやりすぎてしまう。

ゾムさんと別れ教室に行く途中、また誰かに捕まった。
空き教室に引っ張り込まれたらしい。

私なにかした…??
と頭を上げ引っ張ってきた人物を見た。

「…」

チワワ先輩だ

「…?」

チワワ先輩は今にも泣きそうな表情で自分の服のボタンを外し始めた。

……外し始めた


「ちょっとまって!?なんで脱いでるんですか!?」

「ッ…お、俺が!シャオロン達の代わりになるから!彼奴等にもう手ぇ出さんとってや!!」

「はあ!!?」

なになになにどういう事!!?手ぇ出したって頭撫でた事ですか!!?なんで頭撫でるのに服脱ぐ必要があるの!?ていうか代わりって何!?なんの代わり!!?

「どう言うことですか!?」

「お前が!彼奴等のこと弄んどるんやろ!!性的行為もしとるんやろ!!!やから…!!」

私は絶句した。
セイテキコウイ…?は??
いやまぁそれは多分ニュアンスが間違った方向で先輩の耳に届いてしまったんだろう…。
昨日めっちゃ怒ってた理由わかったわ。うん

でもね、この人いま、何しとう?
自分と行為していいからシャオロンさんたちにもう手を出さないでくれって?

自己犠牲すぎない?

「…」

「…ッたのむわ…」

先輩がかすれた声で言うと同時にチワワがクーンと鳴いた。

私は先輩にはぁと、ため息をつくと、先輩は俯いたままビクリと肩を揺らす。

「アホなんですか、もっと自分のことを大切にしてください。」

「は…?」

「それと、私一度もそういう行為したことないんで!する予定もありませんので!」

「え、じゃあ…」

「はい、貴方の!完璧なる!勘違いです!」

そこまで言うと、ぽかんとした表情の後に、ボッと火が出るくらいの勢いで赤面する先輩

「か、ん…っ…!!

すまん!!!おれ、おれ、はやとちった…!めっちゃ恥ずいんやけど…!!」

「はぁ…早とちりすぎです。もし本当にそういう人間だったらどうするんですか!本当に行為求められますよ!!」

というと、先輩は泣きそうな顔になって肌けたシャツを握りしめる。
私はそんな先輩の頭を撫でた。

「…生徒会の人達って、可愛い子の集まりですか?」

「っ…」

先輩は赤い顔を更に赤くした。

可愛い

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