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ダイスキ_174* ページ37

彼side


Aの手を引いた颯翔が迷いなく進んでいく。



あの野郎、僕のAに触れやがって!……余程痛い目に逢いたいみたいだな。僕を敵に回したことを後悔させてやる。



嫉妬心が僕の心を支配していく。



普段人の出入りが少ない旧校舎まで来てしまった。旧校舎は本校舎のすぐ後ろに存在するが、授業で使う部屋はごく少数で、準備室や倉庫などといった基本的に生徒には用のない建物だ。



いったいどこまで行くつもりだろうか。もしや僕の存在に気付いて……いや、それはない。僕の尾行は完璧だった。奴にばれた様子はない。



しかし、奴がクラスへ来てAを誘ったとき、僕と目を合わせなかったにしても僕の存在は気づいているはずだし、僕が睨んでいたことも感じ取っているかもしれない。僕が追ってくることも、僕の性格を知っていれば普通に考えて可能性は極めて高い話だ。



だから僕が追い辛い、隠れ辛いこんな所まで来たわけだ。二人の姿が完全に見えなくなってからでしか後を追えない。追跡の距離は更に開く一方だった。



彼「くそっ。」



Aに会いたい、触れたい、抱きしめたい。



せめて視界に入れたい……。



だけどここで熱くなってはならない。
大丈夫だ。颯翔の危険はAに話してあるし、その上そのことを知らない風に振舞えと伝えてある。Aはうまくやってくれるはずだ。



ふうっと息を吐き、そろそろ角を曲がってもよい頃かと慎重に顔を出すと、そこには二人の姿がなかった。



彼「どこへいった!?」



普段使わない校舎でも、その構造は大体頭に入っている。
二人の歩くスピードから計算するに、僕が顔を出した時はまだ姿が見えているはずだった。



彼「走ったか、かなりスピードを上げたか……。」



昼休みということもあり、旧校舎といえど本校舎とは目と鼻の先、更には外に出ている生徒も多いこと、そして僕との距離からは二人の足音までは聞き取れなかった。



慎重に次の曲がり角へと足を進める。やはり二人の姿はなかった。旧校舎に入った時点で既に距離の差があったことが原因だ。



僕はその場でしばらく旧校舎の造りを正確に思い出す為立ち止まった。そのときだった。



彼「あれは!」



突き当りの曲がり角に何か小さい光るものが落ちている。



傍まで行き"それ"を拾い上げてみたものは、



Aのヘアピン。


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設定タグ:オリジナル , ヤンデレ , 相思相愛   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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天使系殿厨ちゃん(笑) - はい!頑張ります!!イラスト本当に本当にありがとうございました!!感謝です!! (2019年11月28日 15時) (レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねん@更新不定期(プロフ) - 天使系殿厨ちゃん(笑)さん» わわー!!遅くなってごめんなさい!テスト…そんな時期ですか!!頑張ってください!イラストお気に召されたかわかりませんが、リクエストありがとうございました! (2019年11月28日 12時) (レス) id: a8abc220a2 (このIDを非表示/違反報告)
天使系殿厨ちゃん(笑) - わーーー!可愛すぎた!!テスト勉強で全然読めてなくて、たまたま来てみたらまさかの!イラスト最高過ぎです!!ありがとうございます! (2019年11月24日 13時) (レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねん@更新不定期(プロフ) - 日名無 りんさん» お待たせしました!!拙いものですが読んで頂けて嬉しいです!いつも読んでくださっているお礼になったかは分かりませんが、宜しければ今後ともお付き合いくださると嬉しいです! (2019年11月23日 21時) (レス) id: a8abc220a2 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - うわあああ!!最&高です!ありがとうございます!ありがとうございます!!!奏斗君大好きだぁあああ! (2019年11月23日 17時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねん | 作成日時:2017年12月8日 14時

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