ダイスキ_171* ページ34
彼side
Aが鋭い推察を見せたことにより、僕の説明する時間が省けた。
そしてAもようやく合点がいったいう表情だった。
前に颯翔が僕の前に現れた時に言った言葉、今までは嘘か本当か分からなかったが、"好きな人がいる"と言うのは本当だった。
そして、この間Aに吹き込んだ嘘。
それが今、巡り巡って自分の首を絞めている。いい気味だ。
やっとお前と決着が付けられる。僕のことを自分の玩具だと思い、自分の思い通りになる時間はもう終わりだ。
最初からお前など僕の足元にも及ばないのだ。何もしなければ僕は干渉する気はなかったのに、僕とAの間に入り込み、余計なことをした罪を償ってもらう。
彼「そして肝心の、Aにやってもらいたいことは、今日の放課後遥香ちゃんと一緒に2人で帰って欲しい。」
彼「そしたらアイツは必ず釣れる。いつも僕と帰るAが何故か今日は別の人物と帰ること、自分のついた嘘が僕達にどんな影響を与えたのかを探りを入れに来るはずだ。」
貴「わかった。それで、奏斗はどうするの?颯翔くんが奏斗じゃなく私達を追う保証は?」
彼「うん、それは大丈夫。理由は2つ。」
指を立てながら理由を説明していく。
彼「まずひとつ、僕はAが遥香ちゃんと接触しているあいだにバレずに先に帰るフリをする。ふたつは、Aが遥香ちゃんに用があれば颯翔は好意を寄せている相手である遥香ちゃんに意識が向くからその場に留まるはずだ。」
彼「きっとそのあと僕の姿も探すだろうがその時僕は校舎から出ている。そしてAと遥香ちゃんを追うように颯翔が来て、途中で伏せている僕が隙を見てアイツの後をつける。」
彼「そう、二重尾行。」
貴「二重尾行!」
Aと声が重なった。
Aがフフっと笑い、つられて僕も笑う。
貴「奏斗の言ったこと忘れないようにしっかりやり切ってみせるから!」
頼もしい声だった。
彼「ありがとう。Aがいないと成功はないからね。そのあとは僕に任せて、そのまま先に家に帰ってて。」
必ず勝つよ。僕が。
Aという自分の命以上に大切な存在が在る僕には、今はもう帰る場所があり、温かい心がある。
欠落した部分を埋め込んでもらえた僕は、今は誰にも負ける気がしないよ。不覚も取らない。
Aのために.......僕は存在しているから。
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天使系殿厨ちゃん(笑) - はい!頑張ります!!イラスト本当に本当にありがとうございました!!感謝です!! (2019年11月28日 15時) (レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねん@更新不定期(プロフ) - 天使系殿厨ちゃん(笑)さん» わわー!!遅くなってごめんなさい!テスト…そんな時期ですか!!頑張ってください!イラストお気に召されたかわかりませんが、リクエストありがとうございました! (2019年11月28日 12時) (レス) id: a8abc220a2 (このIDを非表示/違反報告)
天使系殿厨ちゃん(笑) - わーーー!可愛すぎた!!テスト勉強で全然読めてなくて、たまたま来てみたらまさかの!イラスト最高過ぎです!!ありがとうございます! (2019年11月24日 13時) (レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねん@更新不定期(プロフ) - 日名無 りんさん» お待たせしました!!拙いものですが読んで頂けて嬉しいです!いつも読んでくださっているお礼になったかは分かりませんが、宜しければ今後ともお付き合いくださると嬉しいです! (2019年11月23日 21時) (レス) id: a8abc220a2 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - うわあああ!!最&高です!ありがとうございます!ありがとうございます!!!奏斗君大好きだぁあああ! (2019年11月23日 17時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねん | 作成日時:2017年12月8日 14時