ヤンデレな彼氏を愛してしまった少女の××*IV*【名前変換オリジナル】

ダイスキ_177* ページ40

颯翔side


今朝、下駄箱で偶然目撃した先輩たち。先輩は僕がいることに気づいていないようだったが、Aさんと目が合った。



僕と目が合ったAさんは、ばつが悪そうにすぐに僕から目をそらした。僕の嘘があったとしても一夜にしてここまで関係がこじれるものかと少し疑った。



何かあったことは間違いないだろうが、聡明な先輩のことだ。これは探りを入れる必要があるな。



何となくの僕の勘だが、放課後は校舎から逃げられる可能性が大きいし、もし先輩が何か仕掛けているんだとしたらまず放課後だろう。



故に僕は昼休みに探りを入れることにした。


・


昼休みになり3年のクラスに訪れる。そこには意図しているのかしていないのか、朝同様お互い距離の開いた先輩たちの姿があった。



先輩には目もくれず、僕は用があるAさんの元に寄った。流石に先輩の視線が刺さるのを感じる。だけどここで先輩がAさんの元に来ないのは何故だろうか。



Aさんを拉致し旧校舎の放送室に閉じ込めることに成功する。どうして誰も使わない教室の鍵を所持していたのかは、2年間築いてきた優秀な僕への先生の信頼があるからである。道中、先輩が追ってきているか神経を研ぎ澄ませていたが、少なくとも見える範囲にはいないと判断。



特に旧校舎に入ってからは他の生徒も居らず、隠れながら尾行するとしたらかなりの距離が開いているはずだ。



僕たちが放送室に入ったことも先輩はわからないはずだし、仮に鍵が閉まっていることを不審に思っても中の声は聞こえない。ピッキングができたとしてもこの2重構造の鍵の前では意味がない。



僕は先輩を全く軽視してはいませんし、だからこそここまで用意周到に準備しているんです。僕をなめているのは先輩のほうじゃないですか。笑えちゃいますね。



いいんですか先輩。貴女の愛するAさんは今僕の前で恐怖に怯えたいい顔をしていますよ。先輩がついていないAさんなんて簡単に心を壊せます。こんな二人きりで防音という空間ですからAさんを犯すこともできますね。……しませんよ。僕にはそんな趣味はないですから。心を支配するほうが楽しいですし、嫌がる相手よりも僕に従順になってどうせなら相手から求めてきてほしいでしょう。

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