ダイスキ_131* ページ41
彼side
なんだかいつもに増して重っ苦しいな、僕。
頭では分かっているつもりだ。
2週間はまだ長い。
そして今日は色々あってもうこんな時間だ。僕かAが先にお風呂に入って、その間に食事の片付けをした方が断然効率がいい事は分かっている。
それでも30分程度、僕の視界からAが消えてしまうことが今の僕には耐えられなかった。
彼｢ごめんね、わがままばかり言って。｣
すると困った様な顔をしてAが言った。
貴｢謝らなくてもいいんだよ。言ったでしょ？私と2人の時はもっと甘えてくれてもいいんだって。｣
彼｢……でも、Aも疲れてるだろう？明日も学校だし、Aも出来ることなら少しでも早く寝たいだろうし。｣
貴｢さっきまでの勢いはどこ行ったの？別に大丈夫だよ。私まだ若いもん。｣
僕が体を小さくしてそう言うと、おかしそうにA
は笑った。
そんなAを見ていると僕も釣られて吹き出してしまった。
Aは本当に優しい。きっと落ち込んだり悲しんだり、元気がない人を放っておけないんだ。
貴｢そうと決まれば、すぐ片ずけるから待ってて。｣
Aは立ち上がってお皿を重ね始めた。
彼｢僕も手伝うよ。ただ座っているだけじゃ申し訳ないから。｣
貴｢ありがとう。それじゃあふきん取ってくるから、私がお皿を全部持っていったら机の上を拭いてくれる？｣
彼｢分かった。｣
家族三人分の食卓が置ける机と椅子。
まるで日頃のAの家の日常が見えてくるようだ。
僕はこんなふうに家族でご飯を食べたことが殆どないから、少し羨ましい。
でも今日はAと食べた。
気を許せる人と食べるご飯はどんなに質素なものだろうと、いつもの何百倍も美味しく感じるのは何故だろう。
そんな疑問を馳せながら、僕は机を拭いた。
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ねんどる(プロフ) - グレイス#ロッドさん» お返事たいへん遅くなり申し訳ありません！暖かいお言葉ありがとうございます！力になります！ (2017年10月28日 22時) (
レス) id: 33e71136b5 (このIDを非表示/違反報告)
グレイス#ロッド(プロフ) - 自分のペースで頑張ってください！ (2017年7月1日 12時) (レス) id: 18a0291f94 (このIDを非表示/違反報告)
ねんどる(プロフ) - グレイス#ロッドさん» コメントありがとうございます！とっても力になってます！是非これからも面白い展開を書いていけるよう頑張りますので宜しくお願いします(^-^) (2017年7月1日 12時) (レス) id: 530237087c (このIDを非表示/違反報告)
グレイス#ロッド(プロフ) - 更新頑張って下さい応援しています！ (2017年6月30日 19時) (レス) id: 18a0291f94 (このIDを非表示/違反報告)
ねんどる(プロフ) - #はなあすかさん» お返事遅くなってしまいごめんなさい！読んで下さってありがとうございます！感想まで頂けてとても嬉しいです！力になります！これからもまだ続く予定ですので、どうぞ宜しくお願い致します！ (2017年6月29日 19時) (レス) id: 530237087c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねんどる | 作成日時：2017年4月23日 18時
