ダイスキ_105* ページ15
彼side
コイツ……分かってて煽ってきている。
相変わらず性格の悪い奴だ。
いつお前が僕よりも強くなったというのか。
調子に乗るなよ。
僕とAの時間を返してもらう。
彼｢A……ごめん。僕が一瞬気を逸らしたばかりに。気づいてすぐ追おうと思ったんだ。でも邪魔が入ったせいで……なかなかAを探しに行けなかった。怖い思いをさせて、ごめんな。｣
取り敢えず僕にとっての最優先はAだ。
颯翔の質問をAに謝罪する形で回答した。
貴｢そんなっ……！奏斗が謝ることないよ！奏斗は私を庇って教室に入ってくれて……きっと嫌なこと沢山言われたよね……私の方こそごめんね……ごめんね。｣
Aは話している途中で泣いてしまった。
何度目かのAの涙。
泣かないで。
僕はそう思ったが、すぐさま僕の黒い感情が僕の心全体を覆った。
僕以外にその顔を見せるな。Aの涙は僕だけのものだ。
独占欲。こう思った時点で僕は少なからず颯翔に嫉妬しているのだ。
認めたくない、信じられない。だが本心はそう言っている。
これ以上颯翔とAが同じ空間にいるのは危険だ。
しかし焦るな。向こうも僕に劣らず頭はいい。
気を抜けば足元をすくわれかねない。
彼｢泣いたら目が腫れてしまうよ。今日は取り敢えず落ち着いて、途中の授業から出られたら出よう。でも無理はしなくていいから。僕はAが落ち着くまでずっと隣にいるからね。｣
僕はAの傍まで行き、指でAの涙を拭いながらそう言った。
貴｢うん……。ごめん。そうだね。……私すぐ泣いちゃうから……ほんとダメだね……。もっと強くならなきゃ……、奏斗ばっかりに嫌な思いをさせるなんて……やっぱりダメだよ……奏斗がいいって言っても、私が嫌だから。今度からは私も一緒に戦うから。｣
Aはとても力強い目をしていた。
僕は胸の奥が熱くなる感覚を覚えた。
これはなんだろう。
それと同時に僕の決心も固くなった。
何があろうと、何に変えても僕はAをまもる。
僕達の世界には誰も入ることを許さない。
その時、目の端に捉えた颯翔が何か笑っているのが見えた。
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ねんどる(プロフ) - グレイス#ロッドさん» お返事たいへん遅くなり申し訳ありません！暖かいお言葉ありがとうございます！力になります！ (2017年10月28日 22時) (
レス) id: 33e71136b5 (このIDを非表示/違反報告)
グレイス#ロッド(プロフ) - 自分のペースで頑張ってください！ (2017年7月1日 12時) (レス) id: 18a0291f94 (このIDを非表示/違反報告)
ねんどる(プロフ) - グレイス#ロッドさん» コメントありがとうございます！とっても力になってます！是非これからも面白い展開を書いていけるよう頑張りますので宜しくお願いします(^-^) (2017年7月1日 12時) (レス) id: 530237087c (このIDを非表示/違反報告)
グレイス#ロッド(プロフ) - 更新頑張って下さい応援しています！ (2017年6月30日 19時) (レス) id: 18a0291f94 (このIDを非表示/違反報告)
ねんどる(プロフ) - #はなあすかさん» お返事遅くなってしまいごめんなさい！読んで下さってありがとうございます！感想まで頂けてとても嬉しいです！力になります！これからもまだ続く予定ですので、どうぞ宜しくお願い致します！ (2017年6月29日 19時) (レス) id: 530237087c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねんどる | 作成日時：2017年4月23日 18時
