眠リノ森【異世界】 4th (ページ9)

今日:18 hit、昨日:22 hit、合計:13,214 hit

第百五十九話　全ての始まりページ9

リョースケ side

　

【呪い】さえなかったら、俺の親は殺されなかった

【呪い】さえなかったら、俺は心を凍らせなかった

【呪い】さえなかったら…なかったら…

リョースケ「今いる妖精(ひと)たちと…出会えなかった？」

ダイキ「リョースケ？」

アベ「あっちぃ…地獄の炎より熱いんじゃね？」

アベは炎を消しながら話す

ダテ「まぁね、怒りの炎と言っても間違いじゃないんじゃない？

この炎は俺が消そうと思わない限り消えない。

いくら水があってもね」

アベ「この妖精(ひと)、死んでもいいってわけ？」

そう言われるとダテさんの炎の勢いが弱まる

リョースケ「…アキト」

アキト「なんや」

リョースケ「アベは…なんて言ってた？」

アキト「…もし、自分がリョースケを殺しそうになったら殺してくれ」

殺してくれ…か

リョースケ「ハマちゃん、重力解いて」

ハマ「…わかりました」

ハマちゃんは俺の重力を解いてくれた

ヒカルと合っていた目を一度逸らしてアベに向けた

リョースケ「…もう一度、地獄に送ってやるよ。

『氷の剣(アイス・ソード)』」