眠リノ森【異世界】 4th (ページ33)

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第百八十三話　兄弟の会話ページ33

NO side
　

そこからユーヤとケートは変わらない日々を過ごした

ケートは無闇に能力を使わずに過ごしていた

しかし、それはある日崩れた

ケートがある妖精(ひと)に触れた時、【呪い】が移ってしまったのだ

その妖精(ひと)はケートを睨みつけ怒鳴りつけた

その場はユーヤが落ち着かせてくれたが、帰った後は質問攻めであった

ユーヤ「ケート、能力持ってたんだね」

ケート「…『呪術』、無関係に妖精(ひと)に【呪い】をかけるの」

その言葉にユーヤは驚いた

ケート「お兄ちゃんが言ってた行方不明になっている妖精(ひと)たちは…俺が【呪い】をかけてしまった妖精(ひと)たち」

ケートはどんどん俯いていく

その目からは涙がこぼれ落ちていった

ユーヤ「…ケートは【呪い】をかけたくてかけてるわけじゃないんでしょ？」

ケート「うん…」

するとユーヤはケートを抱きしめた

ユーヤ「だったらケートは何も悪くない。

俺はケートを信じるから」

ケート「…お兄ちゃん」