眠り姫＊11 ページ14
5時間目、体育。
晴れた空。響く掛け声。
手には
「八方向からナイフを正しく振れるように！！どんな体勢でもバランスを崩さない！！」
殺せんせーは身体能力が桁違いすぎて授業が成り立たなかったので、烏間先生が受け持つことになったらしい。
それで、まずはナイフの扱い方からなのだが……。
「勉強も暗殺も同じこと。基礎は身につけるほど役に立つ」
いまいち暗殺における「基礎」が理解できない私たちに、実演の形でその有用性を示してくれる。
烏間先生はゆうくんとひろくんにナイフを当ててみろと言い、2人から繰り出された攻撃をいとも簡単にいなしてみせた。
烏間先生もすごい人なんだろうけれど、それでも殺せんせーを殺せていない。そんな人に当てられずに、マッハ20に刃が届くかという話だ。
「ナイフや狙撃、暗殺に必要な基礎の数々。体育の時間で俺から教えさせてもらう！」
5時間目終了の鐘が鳴る。
……確かに、今までの暗殺は武器の扱い方はでたらめだった。数を撃っても、マッハ20じゃ当たらない。ちゃんと、狙わなきゃなぁ。
「A〜！今日は起きてたね！！」
『カエちゃん…今日は調子が良かったので。……たぶん、6時間目は寝ちゃいますけど』
「うーん、次小テストだっけか。やだなぁ」
旧校舎に戻ろうとすると、制服を着た1人の人影。
あれは……
「カルマ君…帰ってきたんだ」
「よー、渚君久しぶり。Aは…春休み以来かな？」
『わわ、カルくん…お久しぶりですね』
「あはは、Aが午後の授業起きてるなんてめっずらしー」
『調子が良かったんですよ。たぶん次寝ちゃいますけど』
E組に行くことになった者同士、春休みは一緒に遊んだものです(元から友達だったけど)。
路地裏とか家とか路地裏とか…あれ、路地裏とお互いの家しか行ってない？
「にゅやっ、Aさん！！だから堂々とサボり宣言は、」
「わ、あれが例の殺せんせー？すっげ、本トにタコみたいだ」
カルくんは面白がって殺せんせーに近づいていく。どうやら停学明けの話は伝わっていたらしいけれど。
そういえばそんなLI〇Eが来ていた気もするなぁ…カルくん遅刻サボり常習犯だったから、気にしていなかった。
「下の名前で気安く呼んでよ。とりあえずよろしく、先生！！」
……よそ行きのカルくんだ。初対面で握手を求めるような人じゃないし、あんな笑顔は彼らしくない。
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テディベア - 頑張ってください！更新楽しみにしてます。 (2018年1月15日 0時) (
レス) id: cb14432428 (このIDを非表示/違反報告)
一匹狼 - 絵ェ見た瞬間(ФωФ)ｶﾜｴｴ← 業っち、早く出てきてくんないかなァ？ (2017年8月7日 17時) (レス) id: 0ae5f44b77 (このIDを非表示/違反報告)
キア - 絵お上手ですね！！！尊敬します！ (2016年3月29日 18時) (レス) id: afdcdb859b (このIDを非表示/違反報告)
なでしこ - 頑張ってください〜♪楽しみなんです〜! (2016年1月27日 18時) (レス) id: fa713415e7 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - このお話とっても面白いので、また続きが見れるのを楽しみにしてます！更新頑張って下さいね！！ (2016年1月5日 7時) (レス) id: 83d3feaa06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2015年2月12日 17時
