# 君に話さないのは ページ16
.
意を決して扉を開けたら、
ボーッと窓の外を眺める目黒くんが
こちらに視線を向けた。
目黒「 …あれ、おかえり。」
『 ただいま。』
それだけ言うと近づいて、
また椅子にそっと腰をかける。
目黒「 頭痛いの良くなった？」
『 うん… おかげさまで。』
目黒「 そ。ならよかった。」
するとそのまま
私の頭をそっと撫でる目黒くんの左手。
目黒くんはいつもそうやって
躊躇いもなく私に触れる。
『 …ねえ、目黒くん。』
目黒「 なに、どうしたの。」
そんな目黒くんに
私はついに問いかけた。
『 …目黒くんのこと、知りたい。』
目黒「 え？」
言いたくないものを
無理に聞き出すつもりはない。
けど、やっぱり心配だから。
せっかく仲良くなれたのに
私、目黒くんのこと何も知らないの。
『 だから…っ、』
そこまでいうと、
頭に乗っていた手が
スッと右の頬を包み込む。
目黒「 …なんか聞いたの？」
『 ううん…。看護師さんに聞いたけど、
教えられないって言われたから…。』
そう言ってゆっくりと
目黒くんの方に視線を向けたら、
私と目が合うなり
どこか寂しそうに笑った。
目黒「 知らなくていいよ、櫻木は。」
『 …っ、どうして？』
私はこんなに知りたいのに。
私はこんなに、目黒くんのこと…。
.
すると
目黒くんの右手も私の頬を包んで、
そのまま何かが唇に触れた。
一瞬、追いつかない頭。
目の前には、目黒くんの顔。
キスされたんだと理解したと同時に
そっと唇が離れると、
目黒くんの瞳が
真っ直ぐに私を捉える。
そして、
目黒「…本当のこと知ったら、
櫻木が悲しくなるだけだから。…ごめん。」
そう言って悲しそうに笑う目黒くんに
私はそれ以上、何も聞けなかった。
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めめLOVEるるー - 読ませていただきました。とても感動しました!! 最後の方感動ｼﾏｼﾀ。本当にお疲れ様でした…!!終わってしまったけどこの先の続きがみたいと思ってｼﾏｳ…でも新作などたくさんみます！これからも頑張ってください!! (2月8日 15時) (
レス) @page31 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - めっちゃ感動しました！とても良い作品だと思います！更新お疲れ様でした。 (9月10日 0時) (レス) @page33 id: 36d45ecf4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ごめんなさいm(_ _;)mもう一人無断転載されている方のは、消されてました。 (2022年5月5日 7時) (レス) @page33 id: 8e8be135cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - プリ小説確認してたんですけど、作品消されてました。報告だけしときます(●´ω｀●) (2022年5月4日 21時) (レス) id: 8e8be135cf (このIDを非表示/違反報告)
望 穂(プロフ) - ゆゆさん» それは完全にパクられていますね‥ ご報告ありがとうございます😢 (2022年5月4日 16時) (レス) id: 09cf7327ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年3月21日 0時
