眠リノ森～『全て』の守護精と『水』の守護精～ (ページ3)

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『水』の守護精ページ3

トモヒロ side

なんでピアスが…

ダイキ「そんなん決まってるやん。

トモヒロ、アンタに『重力』使われないためや」

トモヒロ「俺の…『重力』？」

ダイキ「アンタの『重力』に勝てる守護精なんておらん。

せやったら…元から断ち切ればええ」

俺はダイキを殴りたくなる

せやけど…手錠のせいで殴れん

トモヒロ「お前は…いつからそうなった!?

いつから…他人を罵倒するようになった…？」

最後の方は自分でも分かるくらい小さな声やった

ダイキ「いつから？

それはアンタが勝手にいなくなった日や」

ダイキは俺の胸ぐらを掴んでくる

必然的にダイキと目線が合うが、ダイキの目には光なんて灯っていなかった

ケイ「ちょっとちょっとー。

感動的な再会を期待してたんだけどー」

ダイキの後ろから気の抜けた声がする

トモヒロ「…ケイ」

ケイ「呼び捨て!?

前まではちゃんと様付けてくれてたのに…」

トモヒロ「俺の長は…ユウヤ様や。

アンタを長やと思わん」

軽く睨みつける

『重力』が使えない今、こうするしかない

ケイ「蛇に睨まれた蛙ってこういうことかな？

…でも」

ケイは俺に近づいてきて

ケイ「蛙はそっちだよね!!」

思いっきり殴ってきた

トモヒロ「ぐぅ!?」