【キ/ヨ】現実での乙女ゲー要素はキツい

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「A、ちょっと良い？」


『わ、清川君っ．．．』





放課後、帰る相手がいない(レトルトいるけど帰るにも帰れねー)ので、ネカフェでも寄って勉強しよっかな、と思って時、


清川が喋りかけてきた。



なんか凄い不機嫌。




私、なんかしたっけ。


むしろ、お目当ての女の連れが消えた喜びとかないの？




「ちょっと、ついてきてくんない？」





あ、良いこと思い付いた。


予定より早いけど、今日告白してしまえば良いのでは．．．？




『良いよ。』




清川にひょこっと着いていき、ついた場所は



裏庭。


清川との黒歴史．．．





「なあ、レトさんにフラれたってマジだよな。」





『う"．．．聞かないでよそんなこと。』



本音を言うなら、聞いてくれた方が嬉しいけどね。

ここでは、悲しい振りをしておこう。


すると、清川はニヤリと笑って、



「俺、レトさんと別れた理由、わかっちゃったー」



そんなことを言う。

まさか、私の本性、バレた？




『そんなの、私が知りたいよ．．．。』



「まあまあ、猫被んのやめなよ。だからフラれるんだって。





お前、レトさんにフラれたんじゃなくて、フったんだろ?」



いやいや、まぁそうだけど。


この様子だと、今日告白は無理かな？

て、まずはそんなこと考える前にこの状況を切り抜けないと。



『なんのこと．．．？』



「とぼけんなって。


＿＿＿＿＿＿二股女。」



二股？

．．．そんなことしたっけ、というかそもそもレトルトと付き合ってないんだよな



えっと、もしかして、





「見たんだよ。

ヒラと超深いキスしてんの。チャイム鳴るまでやってた位だから、相当愛し合ってるよーに見えたけど。」



『．．．っ』





ですよねー



けど、徐々に乙女ゲーの"ヒロイン"要素消えてきた。

でも、これじゃあ


乙女ゲーの"悪女"要素が増えてるだけじゃねぇか。



萎えた。








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一応、この小説のジャンルはラブコメです。あんまギャグ要素ないけど。

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