眠リノ森【異世界】 (ページ10)

今日:7 hit、昨日:33 hit、合計:36,587 hit

第十話　ガラスの罠ページ10

ヒカル side

　

キラキラと輝く塔が目の前に出来てる

…危うく、これに殺されそうになったんだけど

ショーリ「侵入者…ってヒカル？」

ヒカル「これ、ショーリの能力？」

ショーリは何も言わずに塔に触れる

すると華麗に割れ、跡形も無くなった

ショーリ「何か騒がしかったから仕掛けてたんだ」

ヒカル「騒がしかった…？

ここ一週間何もなかったのに」

ショーリ「何も無いから、騒がしかった」

どういう意味なんだろう？

ショーリ「ヒカルという新たな【呪い】にかかった妖精が現れたって言うのにヒカルが来た日以降何も仕掛けて来なかった。

だから怪しいなって思ってガラスを撒いたんだ」

ガラス…確かに触ってみるとガラスだ

ショーリ「地面からの敵はこれで分かる」

ヒカル「…俺みたいに引っかかりません？」

ショーリ「そもそもここに来る妖精が珍しいからね…ヒカル」

するとショーリは短剣を取り出した

ショーリ「…どうやら僕たちは罠をかけられてたみたい」

ヒカル「へ？」

ショーリ「ラウール、能力は」

ラウール「『糸(ドレッド)』」